最初の一歩はGeminiでOK
仕事の機密情報を入れず、失敗しても困らないことから始めればいい。
私自身、生成AIの回答にはそれほど信用を置いていない。平気でもっともらしい間違いを言うし、存在しない資料を作ることもある。どのAIが一番賢いかという話も、機能が次々に変わるので、半年もすれば結論が変わる。
ただ、最初の一歩としてはGeminiでいいと思う(私はあまり信用してないが)。GeminiはGoogleマップなど、Googleのサービスとの相性がいい。たとえば、こう聞けばいい。
「東京駅付近で、Googleマップの評価を参考に、コストパフォーマンスのいい店を教えて」
「新宿で接待に使えて、1人1万円以内、完全個室があり、駅から徒歩5分以内の和食店を探して」
「異性と行ったら相手が喜んでくれるようなおしゃれなバーないかな。あんまり高くないほうが嬉しい」
普段使いなら、間違ってても、致命傷にはならない。どういうときに嘘をつくとか、どういうことが得意なのかとかを知るには普段から、体で覚えることだ。
場所だけでなく、予算を入れる。人数を入れる。相手の年齢や目的を入れる。避けたい条件を入れる。
最初の候補に不満があれば、「高すぎる」「駅から遠い」「チェーン店は除外」と言い直す。そうやっているうちに、AIへの頼み方が分かってくる。
生成AIの使い方を覚えるのに、最初から「自社の経営戦略を立案させよう」なんて力む必要はない。ランチの店を探す。旅行の日程を考える。長いメールを短くする。競馬の予想をさせる。
ただ、どうでもいいことに何度も使った人だけが、どうでもよくない仕事に使えるようになる。会社が認めるまで待つのか。完璧な研修が始まるまで待つのか。それとも、今日の夕食の店でも探してみるのか。結局、それだけの話なのだ。
文/小倉健一













