マイちゃんの歌を聴いていると、シャンソンやりたくなくなっちゃう
―たくさんの本や雑誌を読んでマイケルのことは詳しくなったと思いますが、ご自身としてはマイケルのどこが魅力的だったのでしょう?
平野 もう、全部よ! 強いて言うなら、いちばんは踊りかな。とにかくカッコいいんだから。ウチの息子たちじゃないけど、あの頃は子どもから大人まで、みんなマイちゃんの踊りの真似をしていたじゃない? ムーンウォークなんて最たるものよ。
―確かに。マイケルのアルバム、もしくは楽曲としては、どのあたりがお好きなんですか?
平野 ええと、どれがいいかしら……。基本的には全部好きなんだけど、私はマイちゃんが歌うメロディがなにより好きなのよね。「She’s Out of My Life」も大好きだし、一時期は「Heal the World」ばっかり鼻歌で歌っていたこともあって。「You Are Not Alone」もイイわよねぇ。マイちゃんの声がすごーく優しくて。
―ビート感の強いダンサブルな楽曲よりも、スローなバラード曲のほうがお好きなんですか?
平野 うん、そういうのは好きかもしれない。だって、歌も本当に上手じゃない? なんであんなイイ声が出るんだろうって、いつも不思議に思っちゃう。にもかかわらず、踊り始めるとキレがすごくて……その落差が、たまらないのよ!
―レミさんはシャンソン歌手でもあるわけですが、その立場からはマイケルの歌についてどんな感想をお持ちなのでしょう?
平野 マイちゃんの歌を聴いていると、シャンソンやりたくなくなっちゃうんだよね(笑)。だって、もう体の全部がぶわーって動いて、爪の先まで感じちゃうから。シャンソン歌手の人たちには悪いけど、シャンソンでそういう感覚にはならなくて。あの全身がビリビリする感じは、マイちゃんの音楽ならではよね。
インタビュー・文=麦倉正樹 撮影=増永彩子
(集英社クオータリー『kotoba』2026年夏号より一部抜粋)













