「そもそも新しい版を作るほうがかえって大変です」
こうした状況について、人気菓子メーカー各社はどのように受け止めているのか。
「うまい棒」などを販売する株式会社やおきんの担当者は、パッケージのインク色数変更について「今のところ予定は全くありません」と説明したうえで、
「他社さんは準備を進めていたのかもしれませんが、すぐに変えられるものではないと思います。印刷の版も作り直しになると思うのですが、資材の準備も大変ですし、そもそも新しい版を作るほうがかえって大変です」
と話した。続けて、中東情勢が商品価格に与える影響については、
「包材関係は、どこのメーカーさんも多分値段が上がってしまう部分はあると思います。ただ、それによっていきなりすぐに『うまい棒』を値上げすることは、今のところ考えていません。
それはなぜかというと、お子さんがギリギリ買える価格を守るという方針で、これまでずっとやってきていますので」
このように説明したうえで、当面は現状の価格とパッケージ仕様を維持する方針だと話した。
ほかにも、「現状維持」の方針を示すメーカーがある。
「ガリガリ君」などを製造販売する赤城乳業株式会社の担当者は、
「お客様が最初に目にするのがパッケージデザインです。弊社においてはパッケージの色を変更しようという検討の段階にもなってはいません」
と現状を説明した。
中東情勢の影響に関しては「状況自体もかなり流動的に変化している部分があるので、弊社から直接具体的なことをお伝えするのは難しいです」としたうえで、「コメントは控えさせていただきます」と話した。
生産ライン維持に向けた企業努力について尋ねると、
「価格改定の際もそうですが、できるだけ品質は維持したまま、同じ時間内でより商品数を生産できるように、生産ラインの効率化というところを特に注力して行なっています」
と話し、価格や品質への影響を抑えるための取り組みを続けていると説明した。
企業ごとに対応が分かれる令和の“ナフサショック”ともいえる現在の状況。混乱の長期化も懸念されるなか、いかにして国民生活への影響を最小限に抑えていくのか。政府の対応が問われている。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班












