語学交流アプリも出会いの場に 韓国人男性×日本人女性の結婚は過去最多
さらに、日本で働く韓国人の増加を語るうえで欠かせないのは、日韓のカップルが急増していることだ。
イさんも「異なる国の人同士が外国語会話をするアプリを通じて恋愛に発展していることも多いですね。日本就職を望む韓国人の半分くらいが『日本に彼氏・彼女がいるから』という理由も挙げている印象です。
今は相手がいない人も、いずれは日本での結婚を望んでいるというケースも多いです」と語る。
実際に、日本に就職したチェさんも、日本人女性と語学交流アプリで出会い、結婚したひとりだ。「日本人女性は文化や習慣といった面でも合いやすいし、自分でしっかり生活もできている印象です。そういった点が、韓国人男性からも好感をもたれているのでは」(チェさん)
実際に韓国統計庁によると、2024年の韓国人男性と日本人女性の結婚は1176組。前年の840組に比べて40%増となり、2015年以降の最高値を記録した。
なぜ韓国人男性と日本人女性のカップルが増えているのか。
イさんによると、韓国では、結婚して子どもをもつよりも自身のキャリアやプライベートを重視する女性が増加。いっぽうの男性にとっては、結婚時に男性が家を用意したり、女性から年収をシビアに見られたりすることが高いハードルになっているという。
そのためか、「自分の年齢(27歳)にもなると、日本では結婚している人も多いですが、私の周りを見渡すと、同世代の韓国人の友だちで結婚している人は1人もいません」(イさん)
そんななかで韓国人男性が婚活市場を国外に広げてみると、日本人女性の間では韓国ドラマやK-POPの人気が高く、韓国の男性にあこがれる女性も多い。そんな背景もあり、「韓国人男性×日本人女性」のカップルが急増しているというのだ。
「今後もしばらくビジネスでも婚活でも、日韓の『相思相愛』は続くのではないでしょうか。結婚や就職を機に日本で暮らし始める韓国人は日韓の架け橋になってくれると思います」(イさん)
折しも、今年は日本で外国人との共生に関する議論が活発化。最も近い隣国・韓国から熱視線が送られている中、今後も両国の相互理解と共生が求められる。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













