少年の保護者が、我が子が隠して持っていることに気付き警察に通報
「ゾンビたばこ」は取り締まり対象となって以降、県内で乱用者や逮捕者が相次ぐなど社会問題化しつつあるいわくつきのドラッグだ。
ある捜査関係者によると「法規制される前までは1本1万円から2万円で取引されていたのが、規制がかかってから2倍ぐらいに相場が上がった」とされており、廃墟から持ち出された現金の一部が流れ込み、闇市場での取引価格に影響を与えた可能性も取りざたされている。
県警側は、少年が絡む事案ということもあり、11月のマスコミ報道に至るまで慎重に捜査を進めていたとみられるが、県警の捜査を受けた少年やその保護者らを通じて関係者の間で噂が徐々に広まりつつあったともいう。
事情を知る地元関係者は、「お金を持ち出した少年たちの中には、貧困世帯の子もいたそうです。ある日、少年の保護者が数百万円もの大金を子どもが隠して持っていることに気付き、警察に通報したことが事件発覚のきっかけになったと聞きました。かなり長い期間捜査が続いていたようで、『なんでニュースにならないのか』と不思議がる人もいましたね」と話す。
事件の一報を報じた琉球新報の報道によると、同紙の取材に対して、土地関係者の男性は「なぜこんな金が家に残され、こんな事態になってしまったのか」と証言しており、関係者の間でも「寝耳に水」の事態だったことがうかがえる。
沖縄で勃発した前代未聞の「1億円騒動」は、“ドラッグ禍”に蝕まれる沖縄の少年たちの闇をも浮かび上がらせた。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













