「前橋の子どもの間でも市長は不適切だということになっている」
市民対話会では支持者にもフラストレーションがたまっていることがうかがえた。
ある参加者は市長を支持すると言いながら「正直、前橋市民のプライドは打ち砕かれた。子どもに理解できる言葉でどう話すか?」と発言。別の参加者も「子どもたちからラブホって何?と聞かれる」といら立ちを口にした。
関係者によると子どもたちへの影響はすでに無視できなくなっている。市の教育施策に関わるA氏が匿名を条件に話した。
「前橋の子どもの間でも市長は不適切だということになっています。YouTubeやTikTokで(市長についての)ショート動画やコラ動画が出回る中、何かの大会で入賞しても『表彰状に小川市長の名前が載るのはイヤ』という中高生や、本気で毛嫌いしている保護者がいます。
小学生くらいの小さい子にラブホをどう説明するのか頭を抱えている保護者もいるそうです」(A氏)
小川市長の目玉政策は子育て支援で、市民対話会参加者からは続けてほしいとの声も出た。だが市長の言動自体が「子どもには説明できないもの」だった。
小川市長が身を置いた立憲民主党の関係者B氏は、自分が選挙を応援した市長によって今や前橋は“ラブホ市長の街”になったと怒る。
市民対話会の記録を見せると、
「本当に茶番。問題ないとの市長や取り巻きの言い分は、既婚者が別の相手とラブホに行くことを不貞行為とする判例も無視しています。
前橋のことを本当に考えるなら降りるべきなのに、彼女は2年前の選挙で自民党の造反組が応援してくれる好条件で勝てた人。今選挙をやれば確実に落ちると分かっているから絶対に辞めるわけがない」
と嘆息した。
前出の市関係者A氏は「前橋市は企業版ふるさと納税で群馬県内トップの約4億8000万円を2024年度に集めました。でも今年はイメージが下がって減るのではという声が市役所内で出ています。県内では“住みたい街ランキング”で上位でしたが、これも今年は下がると言われています」とも話す。
「メンタルは強くなったので恩返しをしたい」
「注目を浴びたからこそリカバリーを頑張りたい」
市民との対話ではそんな発言もした小川市長。嫌がる子供たちに、いつまで彼女の名が書かれた表彰状が渡され続けるのだろうか……。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班