「私のブログでみなさんが息抜きできたら…」

野田さんは、自身を「いろいろと画策することができない不器用な人間」と表現することが多い。その真意を聞くと意外な答えが返ってきた。

「先日も先輩議員に『あなたは裏表もないし、正直すぎるから総裁選挙に出られないんだ。国会議員は騙すのが仕事だから』と言われました。でも、それって勲章ですよね。そんな私でも33年間国会議員をやっていますから」

自身の性格について、朋友でもある立憲民主党議員の辻元清美さんと比べてこう分析する。野田さんと辻元さんは同じ年齢で国会議員としてもほぼ同期ということもあり、プライベートでは非常に仲が良いという。

「清美ちゃんは世間のイメージとは違い、本当は控えめで気遣いができる、とても繊細な人。私はお嬢様育ちなんていわれるけど、周囲のことなんか気にしないでやりたいことに突き進んじゃう。かつ楽天家なんですよ。

小渕恵三元総理から教わった話で、コップに水が半分入っているのを『半分しかない』と思うか『半分もある』と思うかで人生が変わると。私は『半分もあるじゃん』なんです。

真輝がお腹の中にいるとき、障がいがあるとわかったら、自分と子どもの将来を悲観する人もいるかもしれません。でも私は『うちは経済基盤もあるし、なんとかなるだろう』って思ったんです。 

SNS上の人の悪口なんかを見ると、落ち込むというよりはこの人たちもこれだけの熱量があったら、違うことに向ければもっと明るく生きられるのではないかと思っています」

野田聖子さん(左)と野田真輝さん(右) 写真/本人提供
野田聖子さん(左)と野田真輝さん(右) 写真/本人提供

ブログでは常に「最後に笑わせられないかな」というオチを意識しているという。

「私のブログでみなさんが息抜きできたらいいなと思っています」