田川さんの今後の展望
シャワーはネットカフェで浴びて、寝るのは路上駐車しても問題ない道で寝る。
トイレは公園などの公衆便所やコンビニを利用。食事は仕事で身体を動かすので、基本的にはとにかく高カロリーなつけ麺大盛りなどを1日一食食べているのだとか。
「ホームレス生活も3年目に突入しましたが、この生活でまったく不便しないんですよね。
洗濯物もまとめてコインランドリーにぶち込んで、乾燥機までかける。
唯一の欠点は寝る時に夏は暑くて冬は寒いってことですかね。ガソリン代を節約するためにエンジンをかけたまま寝るってことはしないようにしているんです。エンジンにも負担かかりますし。
冬は厚着をすれば耐えられないことはないですが、夏は蒸し暑くてうまく寝れない時はありますね」
「Amazon配達員の仕事は体力がなくなったらできなくなるので続けてあと3年くらいかなとは思っています。その頃には借金も完済予定ですし。
いまAI画像を駆使したビジネスを画策中でして、その仕事が軌道に乗りそうだったら、AI用のハイスペックパソコンなども必要になってくると思うので、その際はホームレスを卒業しようかなとは思ってます」
新しい職を手にし、いつかこの車上生活を卒業しようと語る田川さんの表情は決して暗いものではなかった。
取材・文/山崎尚哉