「決死!カニ取り物語の巻」(ジャンプ・コミックス122巻収録)
今回は、両さんが10日間のうちに2000万円を用立てるために、厳寒の海でカニ漁に臨むお話をお届けする。
両さんの助っ人を務めるのは、いつも無理やり巻き込まれる白バイ警官の本田。そしてもうひとりは、九十九里浜に居を構える漁師、飛鷹二徹(ひだか・にてつ)だ。
超がつくほど荒々しく短気な性格で、怒りはじめたら両さんもお手上げ……。だがその一方で非常に情に厚く、損得抜きで両さんの頼みに応えることも多い、頼りになるオヤジなのだ。
ちなみにこの二徹には、美しい4人の娘……弓道に長じた左京と右京の双子の大学生姉妹と、漫才師に憧れるJK、日光と月光の双子姉妹がいる。四姉妹が父親に似ずに本当によかったと思う。
続いて、本作の舞台となるベーリング海について簡単に述べておこう。
ベーリング海は、東のカムチャッカ半島と西のアラスカ半島、南のアリューシャン列島に囲まれている、太平洋最北部の海だ。冬になると海氷は凍結し、夏には再び融解する。水産資源が豊富で、恵みの海と呼ばれている。
その一方で暴風や高波による海難事故が頻発する、危険な海域でもある。それでも一攫千金を狙う両さんのような人々にとっては、魅力的な場所なのだ。
それでは次のページから、寒さと暴風、逆巻く荒波の中での、決死のカニ漁の行く末をお楽しみください!!