「甘露を求めて!!の巻」(ジャンプ・コミックス73巻収録)

今回は、ミネラルウォーター目当てで地面を掘り始めた両さんが、温泉を掘り当ててしまうお話をお届けする。

日本では、基本的に地面を掘れば、温泉はどこででも出るといわれている……が、個人が掘り起こしてどうこうできるような深さでは、まず難しい。ところが両さんが掘ると、派出所の敷地から温泉が噴き出して……両さんの頭脳には、お金儲けのアイデアが、それこそ湯水のごとく湧き出てくるが!?

本作で両さんは、お金ほしさのあまり、いつものように「ズル」、平たくいうと「偽装」をする。

温泉での偽装というと、なんといっても2004年に長野県・白骨温泉で発覚した入浴剤による湯の着色問題が発覚したのに端を発する、一連の騒動が思い起こされる。乳白色の湯が特徴だった白骨温泉の一部施設で、そのイメージを強調するため入浴剤が使われていたのだ。

さらに同年、群馬県・伊香保温泉や水上温泉では、温泉と偽って水道水が使用されていたことが明らかに。不正を行っていた旅館経営者の逆ギレもあり、大きな話題となった。

その後も、循環式と源泉掛け流しの明確な表示の有無がなかったり、ずさんな衛生管理状態の施設があったりと、温泉利用をめぐる騒動は、現代でもときおり発生している。
日本人にとって風呂、特に温泉は特別なリラクゼーション施設だ。いつでも快適に、安全に使い続けていきたいものだ。

それでは次のページから、両さんがやらかす「温泉偽装」の顛末をお楽しみください!!