「超育てゲー『モンちっち』の巻」(ジャンプ・コミックス105巻収録)
今回は、両さん考案のゲームが、社会現象になるほどヒットするお話をお届けする。
もっともこのゲーム、既存の作品の要素をつまみ食いしたような仕様で……。
本作が描かれたのは、1997年。
前年にバンダイが発売したデジタルペットを育成する携帯ゲーム機『たまごっち』が大ブームとなっていた。、『こち亀』における「たまごっち」ネタを扱うのは「育て たまごっちの巻」(ジャンプ・コミックス103巻収録)「無いちっち たまごっちの巻」(ジャンプ・コミックス104巻収録)に続いて、本作で3度め。
また、同じく前年末にはゲームボーイ用ロールプレイングゲーム『ポケットモンスター 赤』と『ポケットモンスター 緑』が発売されてもいる。『ポケモン』もまた、1997年末から放送開始されるTVアニメが起爆剤となり大ヒットするのだが、それに先がけて『たまごっち』と『ポケモン』のいいとこ取りをしてしまう両さん……。極悪ではあるが、そのセンスは流石だ。
ちなみに、現実でも『たまごっち』の類似品、模倣品、挙句は偽物までもが、雨後の筍のように次々と登場した。
それでは次のページから、両さんプレゼンツのパチモノゲームが巻き起こす社会現象の喧噪をお楽しみください!!