「大本命」から決選投票にも残れない候補に?
こうした失態もあってか、進次郎氏の強みであったはずの党員票の伸びもイマイチの様子だ。
読売新聞が党員らに行なった調査では、石破氏が97票、高市早苗氏が94票を獲得する情勢で、進次郎氏の党員票は60票と石破・高市両氏の3分の2にも満たないという結果になっている。
「高市氏は『総裁選で高市さんに投票したいから自民党員になっている』という人も多数いるくらい、根強い人気がある」(自民党関係者)ことも、高市氏が進次郎氏を上回る要因となっている。
そして、これらの党員票に国会議員票を足しても、石破氏と高市氏が123票、小泉氏が105票で、小泉氏は現状、上位2人による決選投票にも残れない3位に甘んじている。
この失速ぶりに、自民党内からは「2012年の総裁選で本命の1人だったのに、福島第一原発を『福島第一サティアン』と発言し、一気に支持を失って3位に沈んだ石原伸晃氏を思い出す」「国会議員は党員票の動向や、国会での論戦に耐えられるかを気にする。斎藤健経済産業相らが新たに支持を表明する動きもあったが、次第に国会議員票もはがされていくのでは」との声も漏れる。