商品を受け取ったのちに夫婦の態度は豹変

その後も妻の智華容疑者が「旦那は有名なジムに通っていて、ボディビルの大会なんかも出てるのよ」と筋肉自慢を続けるのに対し、友人が「やっぱり大会では『冷蔵庫』とか掛け声がかかるんですか?」と話を合わせると「今度是非大会に来て言ってくださいよ」と斎藤容疑者に軽口を叩かれたそうです。

そうして和やかに引き上げた斎藤夫妻は後日、商品を購入。そしてこの後、豹変が始まった。

ボディビル大会にも出演していた斎藤容疑者
ボディビル大会にも出演していた斎藤容疑者

「友人のところに斎藤容疑者から『これおかしいね。俺を騙そうとしてるでしょ?』と電話がかかってきたんです。商品もちゃんと見て納得して購入していったはずなのに不良品だと言って因縁をつけてきて、電話で『家まで行って燃やすぞ』とか『オタクの評判晒して商売できなくさせてやろうか』とか『てめーこの野郎』だとかもう2時間近くも怒鳴られ続けたそうです。

仕方なく友人が呼び出された場所に返金に出向くと、旦那と嫁が白いフェラーリに乗って待っていて、エンジンをブンブンふかして威嚇していたそうです。友人がお金を返そうとフェラーリに近寄ると、窓をあけて旦那が何か口を動かしたけどエンジン音でかき消されて何も聞えなかったそうです」

痺れを切らしてフェラーリから降りてきた斎藤容疑者は、マイケルジャクソンを彷彿とさせるハットに黒のスーツ姿だった。智華容疑者に横から金を受け取るように指示され、その通りに受け取った斎藤容疑者は商品を突き返し、エンジン音をブンブン鳴らして去って行った。

斎藤容疑者のフェラーリ
斎藤容疑者のフェラーリ

 「友人は、斎藤夫妻は電話の時はヤクザ映画の登場人物どころではないほどずっと怒鳴り続けていたと言っていました。電話口には旦那と嫁が交互にヒステリックに喚き散らすので、彼女はトラウマのようになっていました。

それでも友人は返金で済んだので、斎藤夫妻もこの頃はまだお金があったのかもしれないですね。もしお金がない状態だったら友人ももっとお金を請求されたり、きつく脅されたりしててもおかしくなかったと思います。ほんと怖いです」

何を生き方の参考にしてきたかわからない無軌道な夫婦は、後味の悪い恐怖と迷惑だけを撒き散らして逮捕され、出来の悪い三文芝居は幕を閉じた。第二幕が永久に開かないことを祈る。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班