男性の肘が女性の目元に直撃して…

「相手の方に言おうと思ったのですが、ライブは終盤でしたので、『今ここで私が相手に怒って会場の雰囲気を悪くしたくない』と思い、何も抗議することはありませんでした。

結局、私は一人で目を押さえながら会場のドアを開けて外に出たのですが、すぐにスタッフさんが駆け寄って来てくださり、経緯を話したら氷水も持ってきてくれて、椅子に座って休ませてくれました。でもそれからラストの2、3曲は、そのまま外で音漏れを聞くことになりましたね。

本当に悔しくて、どこか切なくて、今でもあのときの気持ちはハッキリ覚えてます。多い年で年間70本近くはライブに行っていたのですが、こんな経験はそのときだけです。ライブハウスでの接触はよくあることかもしれませんが、その後数日はあざになり、化粧をするのもつらかったです」

画像/ Shutterstock
画像/ Shutterstock

Aさんは相手から故意に暴力を受けたわけではないが、あたりどころがもっと悪ければ、失明に至っていた可能性だってある。密集した場面で、人をケガさせるほどに腕を強く振る行為は、いくらライブに熱中していても控えるべきだろう。

また、20代男性のBさんは、今回の告発者よりもさらにヒドい経験をしたと話す。

「まだ比較的最近のこと、某女性アイドルの、対バン形式のライブフェスに行ったときのことです。このフェスではあらかじめ運営から、『場所取り禁止、ジャンプ禁止、他者への迷惑行為禁止』と告知されていたのですが、会場に入ると、最前列を陣取っているグループがいました。

その近くに空きスペースがあったので荷物を下ろしたのですが、彼らはそれが気に入らなかったようで、グループの一人に『荷物どかせよコラ』と言われ、直後にもう一人の別の男性からいきなり殴られました。さらにメンチも切られて『殺すぞ』と……」