王道系ラブストーリーの代名詞ともいえる「ドラマ月9枠」。歴代の月9ドラマを振り返ってみると、織田裕二主演「東京ラブストーリー」(1991)や石田ひかり主演「あすなろ白書」(1993)、そして木村拓哉主演「ロングバケーション」(1996)など、そのほぼすべてがラブストーリーだった。
しかし、月9における王道系ラブストーリーは「突然ですが、明日結婚します」(2017)が最後。それ以降は、山下智久・新垣結衣主演「コード・ブルー」(2008-2017)シリーズや、窪田正孝主演「ラジエーションハウス」シリーズ(2019-2021)などをはじめとする医療ものが目立つほか、相葉雅紀主演「貴族探偵」(2017)やディーン・フジオカ主演「シャーロック」(2019)など推理ものも多い。
月9といえば王道ラブストーリー、ともいえるセオリーが通じなくなってきているのだ。
令和において、月9枠はどのように変化しようとしているのだろうか。その歴史を振り返る。
3期連続ミステリー!「月9=王道ラブストーリー」の公式が崩壊した理由
「月9=王道ラブストーリー」の公式が崩れつつある。1月期の「ミステリと言う勿れ」を皮切りに7月期には公正取引委員会を舞台にした「競争の番人」がスタートするなど、3クール続けてミステリーものが放送される。令和の月9枠は、どんな変化を見せようとしているのか?
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月9=王道ラブストーリーはいつから?