小池氏が先行、逃げ切り作戦に
「現職都知事として公務に邁進している小池ゆりこ本人に代わって、AIゆりこがお伝えします」
そんな文言とともに、小池氏のXに「AIゆりこ」による「AI YURIKO NEWS」の映像がアップされたのは、出馬表明翌日の6月13日。
東京都の子どもに1人あたり月5000円を給付し始めたことや、高校授業料を実質無償化したことなどを、AIで生成された小池氏がニュース番組のように伝えた。
「小池氏としては、学歴詐称疑惑がさらに大きくなったり、投票率が高くなって蓮舫氏に票が流れたりすることは避けたい。12日に出馬を表明した直後も、記者団の取材を数分しか受けず、学歴詐称疑惑についての質問はシャットアウトしました。
あくまで選挙戦を盛り上げない作戦でしょう。現職としての公務があると言えば、選挙戦で積極的に表に出てこない口実にもなりますしね」(全国紙政治部記者)
そんななか、永田町では小池氏が選挙戦で先行しているとの情勢調査が出回っている。
「小池氏にとって、『排除します』発言で自身への追い風が一気に逆風に変わってしまった2017年の希望の党騒動はトラウマになっています。とにかく余計なことをせず、粛々と逃げ切れればいいと考えています」(同)