テストステロン値は唾液でも測れる
LOH症候群かどうかの診断はもちろん、テストステロンの数値を知りたい場合は血液検査で測定する。そのほか、簡易的な方法として、唾液で測定する方法もある。堀江教授によるとメリットの多い測定法だそうだ。
「テストステロンの数値は環境や感情によっても変わるので、日によってかなり数値が変化することがわかっています。この検査が一般的に広まれば採血よりも気軽に、測定する場所も医療機関に限らず、スポーツジムなどでも可能になるでしょう。エクササイズの後など、こまめに測ることで自己管理もしやすくなると思います」(堀江教授)
ビジネスにおいても使えそうなデータが出ている。
「研究によって、一番数値が低くなる時間帯が15時ごろだとわかりました。テストステロンは決断にも関わるホルモンなので、15時ごろは重要な意思決定は難しいかもしれません。スケジュールを組む際にも数値が参考になるでしょう」(堀江教授)
テストステロン療法について堀江教授から得る情報を聞くに、やる方が良いことばかり。しかし医療には必ずリスクがある。特に自費治療の場合はやれることの幅がかなり広くなるが、リスクの確認は必ずする。僕は、できうる限りのすべてを知った上でメリットとリスクを天秤にかけ、やるかどうかを決めている。
「テストステロン補充のリスクは非常に少ないです。ボディビルダーのように、一時的に大量投与する場合は注意しなくてはいけませんが、そうでない限りほとんどリスクはありません」と聞き、まずはテストステロン値を測ってみることにした。