Q.もうマスクはしたくない。「コロナが消える本」ってあるかしら?(小2・男子)

コロナが消える本、迷ったときの本…こんな本あるかしら? 実在の「あるかしら書店」に子どもたちが聞いてみた_b
『かぜがふいたら』(ルース・パーク/作、デボラ・ナイランド/絵、まえざわあきえ/訳・朔北社)

「マスクうっとうしいですよね。コロナいやですよね。残念だけれど、本は魔法じゃないから読んでもコロナ消えません。本は魔法じゃないからもうしばらく室内ではマスク我慢しなきゃいかん。

でもこの本、読んでみてください。

主人公は、おしっこちびるくらいこわい顔をするのが得意な男の子ジョシュ。とびっきりこわいやつを練習中にもとにもどらなくなっちゃって、町の人たちを驚かせないように顔を隠して外出しなきゃいけなくなります。

こんなふうにマスクに助けられる子もいるんですね。

物語の中でジョシュは風に魔法をかけられて表情がもどらなくなり、最後はその怪物のような顔で大活躍することになります。

もしかしたらあなたが町ですれちがう人の何人かは、本当はマスクの下でとんでもない顔をしながら歩いているかもね。

ためしにマスクの下で、ジョシュみたいに目一杯こわい顔をして外に出てみてください。ぼくもたまにやるけれど、コロナを忘れて魔法がかかったみたいに愉快な気分になれますよ」(中藤さん)

Q.「ママが何でも“いいよ”って言ってくれる本」ってある? ママからはゲームやYouTubeの時間を制限されているけど、本当はいっぱい見たいから。(小3・男子)

コロナが消える本、迷ったときの本…こんな本あるかしら? 実在の「あるかしら書店」に子どもたちが聞いてみた_c
『よい子への道』(おかべ りか/著・福音館書店)

「ゲームは一日1時間よ、寝る前にちゃんと歯みがきして! はやくお風呂はいりなさい、YouTube見るまえに宿題やったの?……そんなことばかり言ってくるお母さん、ありがたいけどちょっとうるさいですよね。

そもそもなんでお母さんがそんなに口うるさく言うかというと、あなたが将来大人になって親からはなれたとき、この世界で生きていくのに苦労をしてほしくないからです。親心ってやつですね。

では逆に考えて、あなたが今とってもよい子なら、お母さんも“この子はきっと立派な大人になってくれるわ、安心ね”と大よろこびで好きなようにさせてくれるでしょう。

この『よい子への道』を読めば、立派な大人になれるかどうかはわかりませんが、よい子になるためにぜったいにしてはいけないことをたくさん知ることができます。たとえば夏の夜にマントを着て外を走ってしまうとか、学校の花壇を温泉にしてしまうとか……。

自分の毎日の行いをこの本できびしくチェックして、見事ひとつも当てはまらなかったら、『もう心配いらないよ』とお母さんにやさしく伝えてあげましょう」(中藤さん)