東京深川、清澄白河駅から10分ほどの住宅街を歩いていると、突然おしゃれで開放的なアパレルショップが現れる。看板を見ると「L&HARMONY」というお店らしい。
中を覗くと大量のスニーカー。聞くと、クラフトスニーカーを中心としたセレクトショップだという。
なぜこのような場所でショップを開いたのか、「クラフトスニーカー」とはどんなものなのか? 店長の角さんにお話をうかがった。
小規模で勝負するためにスニーカーへ特化
L&HARMONYの創業は2015年、EC中心のセレクトショップとしてスタート。何度かのポップアップ出店を経て、2018年6月に第1号店としてこの清澄白河店をオープンした。
いまではスニーカーが店内のほとんどを占めるが、店舗オープンからしばらくは自社ブランドのアパレルを中心に様々なアイテムを置いていたという。
「ぼくらのような中小規模の業態では、何でも置いてある状態を目指すと、何のお店かよく分からずボンヤリした印象を持たれてしまう。店舗オープンからしばらくして、何かに特化しないと生き残れないな、ということに気づいたんです」
当時扱っていた商品の中でも、とあるスニーカーの売上が好調だったところから、「大手チェーン店ではなかなか見ないような、少量生産のスニーカーに特化していったら面白いのではないか」と思い至り、そこからスニーカーの取り扱いを強化していったそうだ。
この作戦は成功し、現在はレアなスニーカーが集まるショップとして一定の知名度を獲得している。決してアクセスが良い立地とは言えないのに、連日お客さんで賑わっているという。