自転車のまま乗車して館山駅に到着
乗車したのは両国駅と和田浦駅を結ぶB.B.BASE内房。サイクルトレインは初体験だったが、自転車の分解・組み立ての手間がないことの気軽さは想像以上で驚いた。7時51分に両国駅を出た列車は本千葉駅を経由し、2時間20分ほどかけてサイクリングのスタート地点である館山駅に到着。列車のデザインが珍しいせいか、道中では沿道から手をふる人や、写真を撮る人がいるなど、注目されているようだった。
今回は主に海岸沿いの「房総フラワーライン」を走るため、まずは駅近くの北条海岸に向かう。海の香りが徐々に強く感じられ、潮風が心地よい。
北条海岸から海を右手に見て館山港を過ぎると、ほどなく房総フラワーラインに合流する。房総フラワーラインはここから南房総市和田町まで、約46kmの区間を海沿いに走ることができる、サイクリスト憧れの道だ。
信号の少ない海沿いを走っていくと、丘の上に純白の洲埼(すのさき)灯台が見えてくる。アイドルグループのミュージックビデオなどにも登場するビューポイントで、灯台のふもとの展望台からは、三浦半島や富士山、伊豆大島の眺望が楽しめる(新型コロナウイルス感染症対策のため臨時閉鎖する場合もあり)。
引き続き海辺を走ると、S字カーブの先に伊戸の磯が見えてくる。自動車のCMなどに度々登場する雄大な景色は、脚を休めるのにぴったりな気持ちの良いスポットだ。