【イケメン“受け”部門 その2】『それでも、やさしい恋をする』出口晴海

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女性が恋愛対象な年下男性(左)と男性が恋愛対象な年上男性(右)の切ない恋模様を描いた『それでも、やさしい恋をする』(ヨネダコウ/大洋図書)

2人目に紹介するイケメン“受け”は、女性が恋愛対象の小野田良(25歳)に恋をしてしまう出口晴海(28歳)です。男性が恋愛対象の出口は、小野田に恋愛感情を抱きつつも「友達でいい」と気持ちを押さえ込み、そのまま3年の時が経ちます。

出口は容姿も内面もとにかく男前。性生活が少しだけ爛れてはいるものの、営業職としてバリバリ働き、常に人への気遣いを忘れない、見るからにモテそうなイケメンです(作中でも「モテる」と言及されています)。そんな彼が3年間も片思いを続けている、それだけでときめきが止まりません!

小野田が失恋した際、本来であればチャンスと捉えるところを「優しいよな、すごく」と励ましたり、仕事のちょっとした愚痴をこぼした際には「自信持て」と背中を押したりと、好きな相手に対する贔屓目抜きにしても、とにかく優しさに溢れている出口。しかし、好きな気持ちを素直に伝えられない不器用な一面や好きな人の前では完璧を装えなくなっていく姿、自分の思いを押し付けてはいけないといういじらさも。「男前!」「かわいい!」とギャップを交互に見せてくる出口に思わず「尊い……」とこぼしてしまいます。イケメンのギャップをとことん拝みたい方にオススメのイケメン“受け”ですよ。

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p.85 仕事のちょっとした愚痴を言う小野田を親身に励ます出口