――「推し」(好きなメンバー)と話ができる握手会やトーク会、新曲リリース時のミニライブなど、メンバーとの距離の近さを感じることが多かったのも、ラストアイドルにハマった理由の一つでした。他にイベントや番組出演などの思い出ってありますか?
間島 歌番組の『うたコン』(NHK)に出演したのが思い出に残ってます。八代亜紀さんと共演させていただいたのですが、おじいちゃんが見ていて、すごく喜んでくれました。やっぱりNHKに出演すると違いましたね(笑)。
阿部 私はデビュー1年目のとき、「ビバラポップ」(音楽イベント)のサプライズで、大ファンだった鈴木愛理さんと共演できたのが嬉しかったです!
「本当にやめようと、卒業の文章まで考えていた」
――5年間の活動でさまざまな思い出がありますね。一方で、ラストアイドルといえばバトルや挑戦。本気で立ち向かったからこそ、決して楽しいことばかりではなかったと思います。
橋本 一番辛かったのは8thシングル『愛を知る』の選抜オーディションに落ちたときですね。本当にやめようと、卒業の文章まで考えていたくらいです。思いとどまったのはファンの方の存在。もう無理だなと思ったときに限って、メッセージを送ってくださるんですよ。「桃呼ちゃんのことが大好き!」って。
私を必要としてくれている人がいる限り続けよう、アイドルになりたくてやっとなれたんだからここで諦めるわけにはいかないぞって思い直しました。選抜メンバーを決める「ラスアイサバイブ」や、ファン投票でカップリング曲のメンバーを決める企画では、ファンの方の応援が力になりました。
篠原 私は『愛を知る』で選抜メンバーになれて、その他にもイベント出演権をかけた配信バトルで勝てたり、グラビアバトルのメンバーに選ばれたりしていました。自分としては毎回頑張っていたけれど、だんだん「なんでいつもこの子が入ってるの」みたいなネガティブな意見を見るようになって、表舞台に立つことが怖くなってしまったんです。
それでもファンの皆さんが「一緒に頑張ろうね」って温かい言葉をたくさんかけてくれて、頑張ってこられました。大切な友達も「誰にでもできる仕事じゃないし、まだちょっとでもやりたいと思うなら続けたほうがいいよ」って励ましてくれて、ありがたかったです。
間島 辛いなと思うことは日常的にありましたけど、やめよう、卒業しようと思ったことはなかったんですよね。最初のバトルで暫定メンバーから入れ替わったり、プロデューサーバトルで一勝もできなかったり。団体行動では指揮者に指名されてプレッシャーもすごかったし、いつもファンの方からいただく声に支えられました。
あと、私は秋元さん系のアイドルが大好きなので、自分が今、そのアイドルになれているという喜びで、今後、辛いことがあっても全然やれるなって思っていました。
阿部 2019年にリリースした『青春トレイン』の頃から、毎回の企画で落ち込んでいました。そんなとき、どんな自分も肯定して、好きでいてくれるファンの方々の存在は心強かったし、小さな頃からずっと応援し続けてくれる家族の思いにも応えたかったです。
私、諦めの悪さが本当にすごいんですよね。3歳からアイドルを続けてきて、アイドルとして売れたいって思い続けてきました。過去の自分を裏切れないし、ここで辞めたら絶対後悔するとも思っていて。自分から諦めず、最後まで続けたいって思っています。