交通ルールを守らない人たちはイキりたいだけの素人さん

いっぽうで、299号にいた走り屋のなかには、「一部の迷惑ドライバー(&ライダー)への不満」を口にする者も少なくなかった。夕方ごろにコンビニ前にいた、ライダー歴40年の男性もその一人だ。

「ここ(国道299号)で交通ルールを守らない人たちは、ただ車やバイクを使ってイキりたいだけの素人さんだよ。僕みたいに趣味として楽しんでいる人は、そもそも真夜中に走りにこないし、『イエローカット』や『膝擦り』なんて危険行為もしない。かれこれ30年くらい走っているんだけど、ここ(国道299号)には『コーナー』『直進』『自然の風景』の3つすべてが揃っているから、そういった一部のマナーの悪い人たちのせいで評判が下がるのは寂しいよね」

道の駅にたむろするバイカー(撮影/集英社オンライン)
道の駅にたむろするバイカー(撮影/集英社オンライン)

しかし、この男性も『マフラー音』に関しては、「周囲の人にも大目に見てほしい」と訴える。

「旧車やバイクに興味のない人はわからないと思うけど、ライダーたちにとって『マフラー音』は欠かせない。こっちも決してわざと迷惑をかけようとは思っていないから『空ぶかし』といったムダな音は出さないけど、『音』『形』『走り心地』の3つが揃ってこそ、最高のバイクといえるんだよね。どんなバイクでも、初心者じゃないかぎりマフラーだけはイジる人も多いし、それだけ『音』は大事な要素だということをご理解いただきたいです」

話を聞いた60代男性のバイク(撮影/集英社オンライン)
話を聞いた60代男性のバイク(撮影/集英社オンライン)
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時刻は深夜の1時すぎ。ふつうの街であれば、閑散とするはずの時間帯、しかし、299号沿いのコンビニの駐車場は、今日もマフラー音をごうごうと響かせるバイクや旧車でにぎわっており、彼らは市民の就寝時間など理解していないようだった。


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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班