たしかな冷却効果を実感。電気代の節約にも役立つ!

では、COOLモード時のREON POCKETは、どれくらい「冷える」のでしょうか?

人肌は、通常30℃前後だといわれています。専用アプリの「SMART COOL MODE」の「OPTION」には、ユーザーが「ぬるめ/少しぬるめ/普通(おすすめ)/少し冷ため/冷ため」の5段階から好みの温度を選べるメニューが用意されており、「普通(おすすめ)」を選ぶと、多くの人が心地よさを感じる26℃から27℃前後に冷却効果を保ち続けます。

ソニーの“着るエアコン”で猛暑を乗り切れ! 経済的にクールダウンできる大人気ウェアラブルデバイス「REON POCKET 4」を使ってみた_3
「SMART COOL MODE」での動作中に「OPTION」を選択すると、好みの温度設定が選べる。マニュアルによる4段階の切り替えも可能

たとえば、エアコンをかけて室温を28度前後に設定している場所であれば、「普通」を選ぶだけで十分快適に過ごせます。家庭やオフィスの電気代節約にもつながりそうです。

また、気温が高い屋外では汗をかいたり、服の中に熱気がこもったりすることから、体温が上昇します。そこでREON POCKETでは、OPTION設定に合わせて、冷却効果の強弱を自動で調整したり、冷却の停止と再開を繰り返したりしてくれます。

一定の温度に固定したまま冷却動作を続けると、肌が冷たさを感じにくくなりますが、冷却動作に「ゆらぎ」を加えることで、長く冷たさを感じるようにソフトウェアで工夫を凝らしているというわけです。

筆者は寒がりなので、室内では「普通」か「少しぬるめ」で満足ですが、さすがに気温・湿度ともに高い夏日には「少し冷ため」以上で動作させました。ちなみに「冷ため」は25.5℃前後の温度設定になっています。

もちろん猛暑日の昼間に屋外をしばらく歩くときなど、とにかくガンガン冷やしたいというシーンもよくあります。その際には、アプリからマニュアル設定を選んで動作モードを「レベル4」に固定する使い方もアリです。

ひとつ注意しておきたいのが、レベルを上げていくと、搭載されているファンの動作音が少し大きくなること。賑やかなカフェや電車の中であれば周囲に動作音を悟られることはないと思いますが、静かな場所では少し気にしながら使うとよいでしょう。

ソニーの“着るエアコン”で猛暑を乗り切れ! 経済的にクールダウンできる大人気ウェアラブルデバイス「REON POCKET 4」を使ってみた_3
本体のトップに排気口をレイアウト。シャツの襟などでここを塞がないように身に着ける

ちなみに、SMART COOL MODEで「少し冷ため」を選択し、フル充電から片道1時間と到着してから汗が引くまでの約30分間の移動、カフェで過ごした約2時間を挟み、帰宅までの約1時間をオンにして使ってみたところ、バッテリー残量は30%ほどでした。

基本的には、毎日しっかりと充電して使うのがよさそうです。