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「道路族マップ」の投稿数は1万件以上

「道路族」。ひと昔前の保守系政治家によくみられた「建設族」の派生系の、道路利権に群がる政治家のことかと思いきや、全然違うらしい。
要するに生活道路で傍若無人なふるまいをして近隣住民に迷惑をかける子どものことを指し、「DQN TODAY」というWebサイトが提供する「【あぶない】道路族マップ【うるさい】」では、道路族の出没状況を利用者の投稿によって共有している。

同サイトのトップページでは「DQNとは自己中心的で非常識な言動を好む人たちを指します。DQNは社会にとって迷惑であり危険であり損失であり恥です。私はこの国からDQNがいなくなることを強く願いこのサイトを作りました」と運営のコンセプトが語られている。

運営者自身が10年以上前から自宅ワーカーで、自宅前の路上でサッカーや野球などをする子ども達の騒音や器物損壊行為に悩まされてきた「道路族の被害者」だというのだ。

2016年に「道路マップ」が開設されて、最初の1年で投稿数は600件ほどだったが、新型コロナウイルス騒動が本格化した2020年の3月に一気に拡大し3000件を突破、以降はうなぎのぼりで5月2日時点で1万1258件に達している。

「完全に虚偽報告です」「神経質な人が誇張して書いてるんじゃないの?」 話題の「道路族マップ」はクレイマーたちの巣窟となっているのか。現地で聞き込み取材をしてみた!_1
「道路族マップ」のサイト画面。首都圏を中心に多くの「道路族」に関する投稿がされている
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利用方法はマップ上のマークをクリックすると、「タイトル」と「被害状況を説明する本文」が表示されるようになっており、引っ越し先で近隣の騒音トラブルに巻き込まれたくない人が活用できそうな内容になっている。

一方で、道路で遊ぶことを一概に迷惑視してネット上に「晒す」行為には賛否両論があり、これまで海外を含めたメディアにたびたび紹介されて話題を呼んできた経緯もある。
実際に集英社オンライン取材班がマークされた地点、数十か所を回って聞き込み調査を行った結果、投稿された内容と実態が大きくかけ離れたものがほとんどであった。

次ページより、「道路族マップ」でマークされているエリア、表示されるタイトル、本文と、現場で集めた“リアルの声”を列挙していく。