深夜は“歌舞伎町の住人”が集まる歌舞伎横丁
夜の11時を超えると、家族連れやカップルの姿はめっきり減り、GUCCIやバーバリーといったハイブランドに身を包んだキャッチと思わしき男性グループや、ロングブーツにミニスカート姿の水商売風の女性が次々と来店。昼間の客層とはうって変わり、“歌舞伎町の住人”が多くみられた。
ここで2階のメインホールに設置されたDJステージに、酔っぱらった外国人男性が乱入。音楽に合わせて体を揺らし始めると、それを見ていた若い男性もステージに上がり踊りだす。まさに歌舞伎町ならではの”カオスな光景”が広がっている。
たまたま近くに居合わせた女性(24歳・キャバクラ勤務)曰く、このような状況は珍しくないという。
「歌舞伎町タワーがオープンして以降、いつも深夜の客層はこんな感じですよ。まぁ私も含めて、この時間にいるのは夜職の人ばかりで、サラリーマンや大学生みたいな人はいないから、周囲を気にせず気楽なんですけどね(笑)」
しかし頻繁に歌舞伎町タワーに通う彼女にも、一つだけクレームがあるという。
「歌舞伎町タワー正面の1階、スターバックスの前に階段があるんですけど、そこに空き缶やペットボトルがポイ捨てされてるんですよ。夜になると、そこでタバコを吸ったり宴会を始める人までいるので、正直、見ていていい気分はしないですね。もちろん歌舞伎町という土地柄、ある程度は仕方ないけど、せっかく新しくオープンした建物の前でポイ捨てされたゴミを見ると悲しくなります。ジェンダーレストイレを作るヒマがあるなら、階段に警備員を巡回させてほしいです」
深夜1時を回ったところで「歌舞伎横丁」以外のゲームセンターなどのアミューズメント施設の営業は終了した。歌舞伎横丁にあるトイレの利用も、「深夜帯はICカードをかざさないと利用できないので、『歌舞伎横丁』で飲食している方に限られます」と注意書きが書かれていた。
ちなみに、深夜帯に「トー横キッズ」らの未成年らしき客の姿は一切確認できなかった。キッズたちによると「立派すぎて近寄りがたい雰囲気」「なかで遊ぶ金がない」からだそうだ。