「だからわかってるよ。人を信じすぎちゃ、いけないことくらい」
どうして人を好きになることは傷つくこととセットなんだろう(5)
仕事のパーティーで、その手に触れたいと思うような運命の男性に出会ったシングルマザーのサチ。サチが出会った運命の男性とは、どんな人物なのでしょうか。
彼についてわかっていること。名前は川上樹、40歳。取引先の営業部で働いていて、バツイチ、娘が一人。平日は遅くまで働いていて、休日は娘の習い事のつきそい。だから、なかなか会うことができない…。
「相手に奥さんがいないことを祈ってますね」
女友達の言葉がサチの頭から離れません。あの日、自分がひと目でステキだと思った彼を、他の女の人もステキだと思わないはずがない。メールの相手は自分だけじゃないのかもしれない。そんな疑念が少しずつふくらんでいきます。
人を信じすぎてはいけない。そうサチが思うのには過去の経験が理由でした。
小さい頃から癇癪を起こしていた息子。そんな息子の育児で夫婦ともに疲れていたある日、元夫が持って帰ってきた、占い師からもらったというブレスレット。それから数年、元夫は少しずつサチの知らない人になっていきました。
「どうして人を好きになったり、信じたりすることは、傷つくこととセットなんだろう」
そんな誰しもが一度は感じたことのある疑問を、サチは再び抱き始めていました。
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