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ロッカーにはスポーツイベント用の衣装がズラリ

密着日は4月8日。この日は日曜日ということで、待ち合わせ場所の川崎駅構内には、家族連れやカップルの姿も目立つ。
その人混みの中から、侍ジャパンのユニフォームに袖を通す少し変わった風体の中年男性が、こちらに向かって笑顔で近づいてきた。

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“映り込み師” 増井孝充さん
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「今日はわざわざ来ていただき、ありがとうございます」

そう挨拶をした増井孝充さんは、いわゆる川崎駅周辺で”プチホームレス”化してまで映り込みに命を懸ける「映り込み師」だ。
合流してから、増井さんが向かうのは京急川崎駅近くのトランクルームにあるロッカー。決して大きくないスペースに自身の荷物や映り込み用の“衣装”が収納されている。野球、サッカー、ラグビーなど各種ユニフォームが掛けられており、ひと通りのスポーツイベントには対応できるようになっているのだとか。

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ロッカーのサイズは横1メートル、縦2メートル程度。ここを拠点に映り込み活動を続ける

しかし、本日映り込みに行く現場はスポーツイベントではない。増井さんはウキウキと声を弾ませながら話す。

「TBSの『オールスター感謝祭』です。3年半ぶりにミニマラソンが赤坂で開催されるということで、路上応援が解禁されるんです。ここへ行けば絶対に映り込めます!」