炎上騒動で唯一泣いたこと

――炎上した後、東京を離れて実家に戻ろうとは考えなかったんですか。

実家に帰りたくなかったんですよ。おとんやおかんに優しくされるのが嫌だった。当時ずっと強がってたんですよ。「全然いけるし、こんなん。逆に炎上して、フォロワーもめっちゃ増えてお得やし、配信再開したら絶対人気出るから」って。ただ実際は相当傷ついてたから、おとんやおかんに顔を見られたくなかったんですよね。強がりキャラなんで、ずっと。

「ネットで何も知らん人がこんなん書いて、ほんまにムカつく。自殺とかしたらどうするんよ」。元プロゲーマー・たぬかなが「人権ない」発言での炎上騒動で唯一泣いた友達の言葉_5
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――その時に彼氏とかはいなかったんですか。

いました。支えてはくれてましたけどね。今は色々あって、お別れしました。

――炎上した後、救いになったことはありましたか。

すごく仲良かった友達が炎上した後に電話をかけてきて、出たらめっちゃ泣いてるんですよ。「ネットでたぬかなのことを何も知らん人がこんなん書いて、ほんまにムカつく。自殺とかしたらどうするんよ」って。それを聞いて初めて泣きました。炎上で泣いたのはそれが最初で最後です。

私、強がりやし見栄っ張りなんで普段泣いたりしないんですよ。本当は小心者のくせに強いふりしちゃうし、偉そうなこと言うけどいつもビクビクしてる。

炎上の後も強がって気づかないようにしてたけど、やっぱりあの時はつらくて、友達の電話で私もずっと泣きたかったんやなというのがわかった。あの時の言葉が一番心にしみましたね。