魔法が使えない主人公マッシュが、鍛え上げた肉体だけを武器に神覚者(最も優秀な生徒に贈られる称号)を目指して戦う姿を描いたアブノーマル魔法ファンタジー『マッシュル-MASHLE-』(以下、マッシュル)。
コミカルかつ独創的な世界観が人気を集め、全世界発行部数が400万部を突破している本作のアニメが、4月7日(金)24:00より、TOKYO MXほかで放送開始となる。
本作で、主人公マッシュ役を演じるのは『憂国のモリアーティ』『クールドジ男子』などで次々とメインキャストを射止めている話題の声優・小林千晃(こばやし ちあき)。
アニメーションならではの魅力や役作りの裏側について話を聞いた。
念願のマッシュ役はサプライズで知りました
――TVアニメ『マッシュル-MASHLE-』への出演が決まったときの率直な気持ちを教えてください。
嬉しさよりも戸惑いが先でしたね。そもそも僕は、この作品に合格したいという想いが強くて。その気持ちをマネージャーにも伝えていました。それもあって、マネージャーからサプライズで知らされたんです。
――どんなサプライズだったのですか?
普段は、マネージャーからLINEかメールで役の詳細と「合格したよ」という言葉が送られてくるんですね。でも、今回は「明日の資料2つ添付しておいたからね」とだけ。しかも開いてみたら、資料の片方は真っ白なページでした。
次の日、マネージャーに会ったときにその旨を伝えたら「エラーじゃないからちゃんと見て」って言われて。下の方までスクロールしてみたら“マッシュ決まりました。おめでとう”って書いてあったんですよ。本当に驚きました。
――素敵! 小林さん自身は、オーディションの手応えを感じていたのでしょうか?
演じやすさは感じていました。僕もマッシュと同じく、そんなに普段からハキハキとしゃべるタイプではないので。そういう意味でも肩肘張らずにできたのかなと。
――他作品でも「クール系キャラ」の印象がある小林さん。今回演じるマッシュも感情を表に出さないキャラクターですが、役作りで意識したことがあれば教えてください。
僕の中では、マッシュはクールなキャラクターというよりも淡々とした子というイメージが強いです。それでいて本心は素直で優しい子。おじいちゃんにちょっと指摘されると、素直に凹むキャラクターですからね。
だからこそ、塩対応なキャラには見せたくなくて、温度感のあるキャラクターに仕上げたいなと心がけています。観ている方に「マッシュっていい子なんだな」と思ってもらえたら嬉しいです。
――コミカルなシーンとアクションシーンでの演じ分けは意識されていましたか?
マッシュ自身に二面性があるわけではないので、特に演じ分けはしていないです。強いていうなら、あえて抜く、引き算の演技を意識しました。きっと周りのキャラが足し算の演技をしてくれるので。
それと、マッシュがとんちんかんなことを言うのは、単純に脳筋だからだと思うんです(笑)。だから意気込んでボケてしまうと、セリフが際立ってしまって、マッシュの空気感が出ないのではと考えました。