逮捕された男のスマートフォンに大塩さん宅のデータが
東京都狛江市駒井町の住宅で１月19日、この家に住む大塩衣与さん（90）が両手を縛られたうえ顔から血を流しているのが見つかり、まもなく死亡した。千葉県警から「この家が強盗に狙われている可能性がある」と情報提供を受けて現場に急行した警察官が発見した。
現場は小田急狛江駅南東約1.5kmの、多摩川堤防に沿った閑静な住宅街。19日午後2時46分、千葉県警から連絡を受けた警視庁調布署員が同日午後５時ごろに安否確認のため訪れると、玄関が無施錠で室内が物色されており、地下1階の廊下に結束バンドで両手を縛られた大塩さんが倒れていた。大塩さんは息子夫婦と孫2人の計5人暮らしで、家族はこの日朝から全員出かけていた。
関東一円では今月に入って、9日に川崎市宮前区の住宅と千葉県市川市の店舗、10日に栃木県足利市の住宅、12日にさいたま市西区の住宅と千葉県大網白里市の店舗、14日に茨城県つくば市と龍ヶ崎市の住宅に刃物などを持った複数犯が押し入り金品を奪う強盗事件が7件発生。
このうち12日夜に起きた、大網白里市のリサイクルショップで客を装った男2人が店長に暴行を加えて逃走した事件では、千葉県警が翌日に強盗致傷容疑で運転手役の20代の男を逮捕。男のスマートフォンに、大塩さん宅の住所を示すデータが見つかったという。
「逮捕された千葉のグループと、今回のグループは同一のグループとみられる。また先月16日、渋谷区の貴金属店に侵入しネックレスなど272万円相当を盗んだ少年グループも狛江の事件の前に逮捕されており、同様のグループだと思われる。少年らは、いずれもインスタグラムの闇サイトで集められた末端で、千葉の件で逮捕された運転手役の男は三重県の自衛官でした」（社会部記者）
