スマホアプリの使い方をめぐってトラブル
静岡県牧之原市の住宅で16日深夜、40代の母親が首などを刺されて死亡した事件で、現場にいた13歳の少女が母親を刺したことを認めていることがわかった。複数の刺し傷の中には頸動脈に達しているものもあり、それが致命傷になったとみられる。
少女は14歳未満で刑事罰の対象にならない「触法少年」にあたる。関係者によれば、母娘はスマートフォンのアプリの使い方を巡って言い争いになっていたといい、身柄を保護した静岡県警が引き続き慎重に調べを進めている。
「一部では『母親から襲ってきた』という報道もあるが、少女も気が動転し、言葉足らずの状態のようだ。スマホのアプリをめぐるトラブルで母親に激しく叱責され、母親に復讐したと思われる」(社会部記者)
近所の人によれば、母親は少女と同じ中学校を卒業後、隣町にある県立高校に進学したが中退したという。
「書道が得意で小中と真面目でおとなしい印象の子だったが、高校に入ってからグループが変わり、不登校気味になった。不良というほどではないが、他校の先輩の男子生徒たちとつるんでタバコを吸い出したり、ちょっとヤンチャするようになった。仲の良かった友達が中退したことで、彼女も高校を辞めた。それからしばらくは姿を見かけなくなったが、隣町で知り合った男性と結婚した」(中高時代の同級生)
しかし、ほどなく母親は実家に戻ってきた。嫁ぎ先の姑と折り合いが悪く「腹の立つことばかり言われてとにかく我慢ならなかった」と周囲にこぼしていたという。
そして少女を出産後は祖父母も一緒になって大事に育てており、その姿は近所でもたびたび目撃されていた。
数年前には地元のお祭りに母娘そろって訪れる姿も確認されており、お祭りの役員を務めていた女性はこう証言した。
「お母さんの方は夜の仕事で飲み屋さんに務めていて『最近お客さんが減って大変なのよ』と話してたけど、娘さんとも仲良さそうな様子でしたよ」