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レンタルぶさいく業を開始し芸人も引退

「【レンタルぶさいく】と申します。合コンの負け役、社交場の引き立て役、イケメンだと緊張してしまう女性のデートの練習相手、ぶさいくでも着こなせる服のファッションモデル等なんでもお待ちしております。交通費のみで伺います。ぶさいくいじりはOKですが過度ないじりはNGでお願いします。」

2020年7月23日、突如Twitter(現X)にこのような営業メッセージが投稿された。ツイート主は当時マセキ芸能所属の芸人だった「レンタルぶさいく」氏。

この2年前、“なんもしない人間”を貸し出す「レンタルなんもしない人」が大きな注目を集めていたなか、自身の活動のきっかけを「簡単に言うと、レンタルなんもしない人のパクリです」と笑う。しかし、現在は拠点を海外に移して、この「レンタルぶさいく」業をほそぼそと営んでいるという。

はたしてレンタルぶさいくの仕事内容とはどんなものなのか?

レンタルぶさいく氏
レンタルぶさいく氏
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――レンタルぶさいくさんは元芸人だそうですね。

レンタルぶさいく(以下、同) はい。早稲田大学のお笑いサークル(寄席演芸研究会)でお笑いを始めて、大学卒業後にそのままマセキ芸能に所属し、「フェー」というコンビで篠原塁として活動していました。
でも、このサービスを始めて約1ヶ月後にコンビは解散して事務所を退所、芸人も引退しました。