田中みな実、36歳。ここまで評価が激変してきたタレントは珍しい。
2009年、青山学院大学を卒業してTBSアナウンサーとなった田中は、入社年から「サンデージャポン」で冠コーナー『情報ライブみな実屋』を持つなど注目度は高かった。
「ロケなどで『みんなのみな実で〜す!』『みんなのみな実だから彼氏は作れませ〜ん』などとぶりっこを全面に押し出し、瞬く間に知名度を上げていきました。同時にそのぶりっこキャラは同性から大きな反感を買い、“女性の敵”と言われるようになるまで時間はかからなかった」(TBS関係者)
入社3年目に「週刊文春」の『2012年 嫌いな女子アナ ワースト15』と翌年の『2013年春 嫌いな女子アナ ワースト15』で堂々の首位2連覇。早々に“嫌われキャラ”が定着したのだ。
その逆風のなか、田中は2014年にTBSを退社してフリーの道を歩むことになる。

“ぶりっこアナ”から衝撃の肘ブラ表紙に激売れ写真集…女優業も順調『ばらかもん』出演中の田中みな実の出演作が途切れない理由
TBSアナウンサー時代は“ぶりっこキャラ”で世間からの反感を買っていた田中みな実(36)。しかし、フリー転身後に “美のカリスマ”として大ブレイク。さらに現在はドラマ『ばらかもん』(フジテレビ系)にも出演するなど、女優業にも力を入れている。田中がここまで成功した理由とはなんなのだろうか。
局アナ時代は社内で居場所をなくしていたが…

写真/共同通信
「2013年には『サンデージャポン』の司会進行に抜擢されましたが、現場でわがままな主張をしたり泣き出したりと、社内でも田中の評判は芳しくなかった。田中は求められたことを完璧にこなしたいタイプ。それが空回りしていたんでしょう。
社内で孤立した田中は退社の意思を固めていきました」(前同)
田中が退社後の所属事務所に選んだのは多くの大物キャスターを擁す事務所で、その影響力は抜群だった。事務所の後ろ盾のもと、古巣TBSで『有吉ジャポン』などの出演を継続しつつ、他局でも仕事を拡大。2016年には初のメインMC番組『ひるキュン!』(TOKYO MX)もスタートさせた。
仕事は順風満帆だった田中だが、結婚間近とも言われたオリエンタルラジオの藤森慎吾と破局するなど、恋愛面は思ったようにはいかなかった。
体を張った写真集は歴代3位を記録
そもそもふたりの熱愛は田中がTBSアナ時代の2012年、「フライデー」(11月16日号)によって発覚したものだ。報道に対してともに交際を認めるも、今度は「週刊文春」(12月13日号)が、藤森と別の女性とのあいだにトラブルがあったことを報じた。
「田中はこれに激怒したといわれ、破局説が飛び交いました。
実際は藤森の必死の取りなしでなんとか関係は修復し、その後は半同棲状態で結婚も秒読みといわれていたのですが……。2015年末までにふたりは破局していたのです」(週刊誌記者)

田中みな実の衝撃の表紙は大きな話題に。「anan」(2017年9月号)
破局後は恋愛トークでイジられたり、“自虐ぶっちゃけ”で笑いをとるなど、ぶりっこからキャラ変。徐々に世間の見方も変わるなかで2017年9月に女性誌「anan」(マガジンハウス)の表紙に登場、美乳を大胆に披露した “肘ブラポーズ“が大きな話題となり同号は完売した。
また、この前後から若い女性からの支持を集めるようになり、2019年12月に刊行した初の写真集『Sincerely yours...』(宝島社)も大きな反響を呼ぶ。

初の写真集『Sincerely yours...』
この写真集では水着どころか半裸に近い姿まで見せるなど、磨き上げた美しいボディを惜しげもなく披露。その反響は凄まじく、累計発行部数155万部の宮沢りえ『Santa Fe』(1991年/朝日出版社)、80万部の菅野美穂『NUDITY』(1997年/インディペンデンス)に次ぐ、写真集歴代3位・60万部を突破する大ヒットとなった。
「この写真集で田中の美に対する意識の高さと、それを実現するまでの努力が世間にも知られるようになり、彼女に憧れを抱く女性ファンが急増したのです。
気がつけば、“嫌われぶりっこ”から“美のカリスマ”に華麗なる転身を遂げていたのでした」(前同)
田中の快進撃はまだまだ止まらない。写真集発売前にすでに『絶対正義』(フジテレビ系、2019年2月放送開始)、『ルパンの娘』(同2019年8月放送開始)といったドラマに出演していたが、写真集大ヒットの追い風か、2020年4月から放送された『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝・ABEMA)が大きな反響を呼ぶ。
「このドラマは歌手の浜崎あゆみがスターになるまでの波乱万丈の人生を描いた“事実に基づいたフィクション作品”。
田中の役どころは主人公“アユ”の恋路を邪魔したり脅したりする姫野礼香という秘書だったのですが、その陰湿さと狂気じみた芝居は“怪演”と称されるほどでした」(前同)
人気実力派女優が数多く所属する事務所へと移籍
本格派女優への道を歩み出した田中は2020年8月、人気実力派女優が数多く所属する事務所へと移籍することになる。
「通常、人気絶頂期の移籍はトラブルがつきもの。しかし、田中は円満に移籍を成功させています。どうやら『絶対正義』で共演した女優に相談するなど、1年ほどの期間をかけて前事務所としっかり話し合っていたようです。
もとの事務所では田中さんの“女優路線”を完全にフォローできないですからね。まさに理にもかなった見事な移籍劇でした」(前同)

現在放送中の『ばらかもん』ドラマポスター
これは田中の自己実現力とセルフプロデュース力の高さを物語るエピソードで、実際に女優としての需要は増すばかり。
2021年10月クールでは『ラジエーションハウスII〜放射線科の診断レポート〜』(フジテレビ系)と『最愛』(TBS系)に、2022年10月からは『ボーイフレンド降臨!』(テレビ朝日系)、今年4月には『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ系)など次々に話題作に出演している。
すっかり女優業が板についた田中。そして、今クールの『ばらかもん』では、シングルマザーの看護師で主人公のよき理解者である久保田育江役を熱演中。第2話終了時点ではまだ見せ場は多くないものの、今後、存在感が増していくはずだ。
「ぶりっこ」から「美のカリスマ」、そして「正統派女優」へ…田中みな実の進化はとどまることを知らなそうだ。
取材・文/神林広恵
集英社オンライン編集部ニュース班
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