――三上さんのイベントでは半分くらいが女性なんですよね。なぜだと思いますか?
フォロワーでいうと男性の方が多いんですけど、イベントとかの比率では女性の方が多いですね。徐々に増えたって感じなんですよ。でも一番言えることはこの業界のメインターゲットである「男性ウケ」に流されないことですね。
私自身もアイドルヲタで女性そのものが好きだから“カワイイ”とか“キラキラ”だとかに敏感で、それを発信すると、私の趣味に似た子が私を好きになってくれてるって感じなのかなと。
――SNSではわりとエロを発信しないし、したとしても控えめというか絶妙な感じなのかなという気はしていました。
そうですね。自分の中でYouTubeは趣味で始めたんです。チャンネル登録者数や再生数に囚われず、自分が上げたいものを上げていこうって。エロを発信すれば再生数は伸びるかもだけど、それって自分のほしい再生数ではないし。目先の数字を追うだけじゃ意味がないなって思ってて。

三上悠亜が女性から圧倒的な支持を受け続ける理由とは。「でもセクシー女優とアイドルを両立させられるとは履き違えないでほしい」
7年間、「アダルト業界不動のトップ女優」としての地位を確立させながらも、アパレルブランドやカラーコンタクトのプロデュースを手掛け、男性だけでなく女性からも圧倒的な支持を誇る三上悠亜。なぜ彼女はここまで女性の支持を得るのか? その秘密を聞いた。
セクシー女優・三上悠亜ラストインタビュー#2
目先の数字には囚われず、自分が好きなことを

――目先の記事のPV数に囚われまくっているこちらには耳が痛い言葉です(笑)。
まあ数字も大事なんですけどね(笑)。私はTwitterやYouTubeなど、SNS毎にターゲットを分けてるんですよ。Twitterは男性向けの写真を載せていこうとか。
でもYouTubeは女の子にも見てもらえるコンテンツにしたかったから、メイク道具とかファッション系とか、たまにはAV現場の裏側みたいなものを上げてみたり。
――女性ファンから言われて嬉しかったことはありますか?
イベントに来てくれた女の子が目の前で感動して泣いてくれるとかは嬉しいですよね。あとは私のスタイルブックを読んでナイトブラを着けるようになった子が、胸を寄せて着ける時にシコリが見つかって、検査に行ったら乳がんが発覚したって。
「悠亜ちゃんのこと好きになって本を読まなければ発見できなかったから感謝してる」ってDMをもらったんですよ。自分が誰かのためになってるのかなってリアルに感じられて嬉しかったですね。
アイドルとセクシー女優は、真逆の存在
――今や業界に入る女性の中には「三上悠亜ちゃんに憧れて入った」という子も少なくないです。そういう現状をどう思いますか?
私のことをアイドルみたいな存在だと思って「私もセクシー女優になりたい」って思うんだとしたら、それは違うと思います。私はアイドルとセクシー女優を両方やった結果、それは真逆の存在だと改めて認識しました。
アイドルは雲の上の存在でみんながプライベートを知り得ない存在。でもセクシー女優はすべてを曝け出して、普段は人に見せない部分を見せる仕事。
だから、アイドルになりたいんだったら本当にアイドルを目指すべきで。セクシー女優とアイドルを両立させられるというふうに履き違えないでほしいですね。
――セクシー女優界も、可愛いだけではトップにはなれない時代です。
そうですね。運とタイミングももちろんありますけど、自己プロデュースが本当にすごく大事。自分の個性を最大限に活かして、それを上手に発信してみんなを取り込みたいって意思が大事です。
あとは偏見を持たれる職業なのはわかってるので、偏見も“気にしない”ようにしてます。私はは“セクシー女優なのに色んなことがうまくいって奇跡”だと思ってるから。

――この10年、身の回りで感じた変化などはありましたか?
それこそ最初は、うちの母や親戚も否定的な人たちが多かったんですけど…今は親戚が自慢しているっていう(笑)。会社とかで「うちの親戚が三上悠亜だよ」っていうのをわざわざ言い回って、なぜか私がその人たち宛にサインを書くという事態になってます。
親戚にセクシー女優がいるっていうのを自分の口から言うなんて「よくやるな」と思いますけど(笑)。
――時代なのか三上さんの影響なのかわかりませんが、業界を取り巻く環境も色々と変わったんでしょうね。
最近だともう、私がSKEだったことを知らない人の方が多いですよ。「そうだったんだ」って最近よく言われますね。
――学生時代の同窓会って行かれました?
何度か行きましたよ。同年代の子達は偏見がもともとなくて「買ったよ!」「見たよ!」って盛り上がっちゃう感じ。むしろ高校時代に私と似てるセクシー女優さんのDVDが出回ってて、「鬼頭桃菜に似てる女優がいるらしい」みたいに言われてたらしくて。でもその後、まさかその本人がデビューするとは思わなかった、とか明るく話してくれる人が多いです。
――いい地元ですね。でも三上さん、セクシー女優になって、人としてもずいぶん成長したんじゃないですか。
やっぱりこの業界に入ってから、仕事の大事さ、三上悠亜という存在を自分自身が守っていかなければいけないっていう自覚が芽生えましたから。
――それこそ、以前報じられたようなスキャンダルは三上悠亜になってからはないですもんね?
実は1本目を撮影した直後は彼氏がいましたけど、すぐ別れました。最初の3、4年は“セクシー女優だから軽い”とかって舐められないようにしようとか、そういう目で見られないようにしようと防衛本能がフル稼働するようになりました。だからもう、以前のような王子様キャラには全然惹かれなくなったというか。
――男性の趣味も変わったというわけですね。
そうですね。華やかに見える人だけには惹かれないというか。自分と仕事が一番大事だから、仕事に支障をきたすような男性はまず無理だし、精神的に大人じゃないと厳しい。すべてを包み込んでくれるような包容力のある人じゃないとお付き合いはできません。
だからセクシー女優になってからは交際経験はほぼ皆無です。まあ、恋愛はね、しておいた方がいいと思いますけど。
今なら“あの人”にはいきません(笑)
――名前こそ出せないかもですけど、タレントさんとかに口説かれたとか、あるんじゃないですか?
歳を重ねてからの方が多い気はしますね。今の方がモテるかもしれません(笑)。
――今なら手越さんには絶対にいかなそうですね(笑)。
そうですね(笑)。でも男性って面白いなあと思うのが、ハタチくらいの時に遊んでて私が好意を寄せてた男性から、いまさら「今も俺のこと好きでしょ」と言わんばかりの雰囲気で連絡をもらったりするんですけど…あれはなんだろう?って思いますね。もう10年も経ってるのに。
――10年前も好きだったから、今も好きでいてくれるはずだという、男性はそういう幼稚な面もあるということですね…(笑)。
少なくとも自分の中で男性というか恋愛の優先順位が、この10年で下がったというのは確かですね。

――では結婚願望はどうですか?
実は結婚願望が年々なくなってしまって。業界に入る前は若いうちに結婚してすぐ子供がほしいと思ってました。
私のお母さんが21歳で私を産んでて“若いママ”が私の自慢でした。それがもう叶わなくなった今、どんどん結婚願望がなくなって、仕事をしたいっていう気持ちが強くなってしまったから。
――子供を産みたいという願望も、あまりないですか?
子供はいつか産みたいとは思いますが、今はまだ現実的にあんまり考えられないっていうか。自分の中でここまでやったら安心して結婚できるとか、子供を産めるって確信がない限りはまだできない。今はもう「いつかは」としか言えないですね。
――最後に聞いていいですか? セクシー女優になって、今も後悔はありませんか?
もちろんないですね。自分が進んだ道は正しかった、って思いますし、その進んだ道を失敗にしなくてよかったなと思います。
――引退して、今後は何をやっていきたいですか?
作品の撮影はもうすべて終わってて、8月のリリースが最後なのですが、その後もAV以外のお仕事は継続して「三上悠亜」として変わらずやっていきます。セクシー女優という肩書きがなくなるだけで、あんまり変化はなくって。
――ご自身の会社を作られて、そこで女優の新人を入れるとか、誰かのプロデュースをするとか、そういうことは考えてはないのですか?
まだそこまでは考えてなくて。でも今後、もしそういう「入りたい」って言ってくださる方がいれば考えるかもしれないです。でもやっぱり、自己プロデュース能力がある子じゃないと難しいのかな、とは思ってます。今もカラコンのプロデュースをさせていただいたりとかしてるし、まだ自分が広告塔ではいたいかな。

いまだ向かい風にさらされることも多いセクシー女優という職業を追い風に変えて成長し続けてきた三上悠亜。今後も男性だけでなく女性ファンも多く持つインフルエンサーとして発信し続けることだろう。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班 撮影/村上庄吾
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