「高市さんは自ら墓穴を掘った」

「高市氏は“官邸のパペット”だとバレるのを恐れたのでは」元経産官僚・古賀茂明氏が語る「ねつ造発言」と「行政文書の虚と真」_1
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――高市大臣がねつ造だと主張していた“小西文書”。総務省はこれを行政文書と認めたばかりか、高市大臣がその存在を否定する大臣レクについても「あった可能性が高い」と言い出しました。

古賀茂明氏(以下同) 高市さん、かなり苦しいですね。立憲・小西参院議員の追及に冷静に答弁していれば逃げ道はいくらでもあったはずなのに、感情的になったのか、「文書をねつ造だ」と言い出し、自分が間違っていたら大臣も議員も辞職をすると啖呵を切って騒ぎを大きくしてしまった。

小西文書には高市大臣と安倍首相の電話会談結果のペーパーが2種類あります。15年3月9日に総務大臣室の平川参事官が安藤情報流通行政局長に連絡したものと、その5日後の3月14日に総務省から官邸に出向していた山田総理秘書官が同じく安藤局長に連絡したものです。

それを見ると、前者は高市大臣が安倍首相に電話した日付について「不明」、後者は「高市大臣から総理か今井総理秘書官かに電話があったようだ」と、どちらも内容にあいまいな点があります。だから、高市さんは小西議員の追及に対して「放送法の件で総理に電話をした記憶はないし、平川参事官に通話の内容を話したこともない」とだけ答えていれば、あとは水掛け論になって追及をかわせていたはずなんです。

なのに、高市大臣は議員辞職まで言い出してしまった。こうなると、安倍政権が総務省に圧力をかけて放送法の解釈を変えさせたという疑惑を追及するつもりだった野党側も高市辞任に的を絞って追及することになる。事実、メディアや世論の関心もそちらに集中し、高市さんは自ら墓穴を掘ってしまったという印象です。