「猫を殺したのは自分だ」と供述

「誰でもいいから殺したいと思った」

埼玉県戸田市の中学校で教員を切りつけ逮捕された、17歳の私立高校に通う男はそう供述しているという。複数か所を刺された60代の男性教諭は意識もあり、生徒に怪我人はなかった

現場はJR北戸田駅から南西に2キロほどの住宅街にある中学校。3階にある一年生の教室で白昼堂々行われた犯行に近隣住民も驚きを隠せない様子だ。

「お昼の12時すぎですかね。学校の前にパトカーや消防車が何台も停まっていて、校門の前には刺股と透明のシールドを持った男性が2人いました。刺股を持っていた男は私服でしたが周辺に制服警官の姿もあったので、何か事件があったのだとは思っていました。後から報道を見てびっくりしました」(近隣住民)

実は近隣のさいたま市ではこの予兆と思える事件が起こっていた。2月中旬から公園や学校で、切断された猫の死骸や体の一部が発見される事件が相次いでいたのだ。
捜査関係者が語る。

「猫の前足や頭と見られるものや、体の一部が欠損した猫の死骸などが繰り返し発見されていた。県警は動物愛護法違反で捜査をしていた。容疑者は『猫を殺したのは自分だ』と供述しており、県警では猫切断事件の関連も調べていく方針だ」

猫の死骸が放置されていた現場
猫の死骸が放置されていた現場
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残忍としか言いようのない犯行だが、容疑者の高校生とは一体どんな人物なのか。容疑者が襲撃しようとしたクラスで試験を受けていた生徒が振り返る。

「教室でテストを受けていると、ガタガタっと物音がしたんです。何事かと思って教室の後ろの引き戸の方を見ると男が立っていました。一瞬の出来事だったので記憶があいまいなところもありますが、黒髪の普通の髪型にマスク、黒っぽい上下の服を着ていました。パッと見はおとなしそうな若者という感じでした」