普段は気のいい“大工さん”だったが…
横浜市瀬谷区に住む男性が19日午後8時40分ごろ「自宅で妻を殴って大変なことになってしまったという友人(伊藤容疑者)から、こっちに来ると連絡があった」と110番通報。約1時間半後、同区内の路上に停めてあった車内にいた伊藤容疑者と初音さんを同署員が発見、初音さんは後部座席に横たわった状態で死亡しており、全身に殴られたような痕があったという。
同署の調べに伊藤容疑者は「父親ら親族と別の場所で飲酒してから帰宅後に妻と飲み直し、トラブルになった」と供述しており、初音さんの顔を何度も殴ったとみられる。
SNSなどによると二人は2017年8月に結婚し、間もなく男の子が生まれたが、伊藤容疑者はこの頃から酒に酔っては初音さんに暴力をふるう姿を友人らに見られていた。
赤ちゃんを抱っこする初音さんの腰付近を伊藤容疑者が繰り返し蹴る様子を見た知人が、見かねて注意をしたとの報道もあるほどだ。口論から揉み合いになり、警察官が駆けつける騒ぎも頻繁にあったようだ。
犯行現場のある自宅は、J R相模線原当麻駅から約5キロ西の距離にある住宅街。登記簿謄本によれば自宅は2020年9月に新築された木造2階建てで、伊藤容疑者は住宅金融公庫などから約2400万円の融資を受けて土地と共に購入している。
近くに住む60代の男性が語る。
「伊藤さん一家は3年前に引っ越してきて、普段はご夫婦の仲も良く、補助輪付きの自転車に男の子を乗せて遊んでる姿をよく見かけましたね。旦那さんも顔を合わせば『こんちわ』と元気よく挨拶してくれる、気のいい大工さんなんだけどね」
しかし、「気がいい」のはシラフのとき限定だった。男性が続ける。
「とにかく酒が好きで、BBQするためにウッドデッキ作ったり、家の中にバーカウンターまでこしらえて自慢してたんだけど、要するにパリピって言うんだっけ? 飲んで大騒ぎするんだよ、仲間と。でも仲間の見た目もイカツくて怖いから、近所の人たちも通報するに通報できないで、結構迷惑してたね」