途切れることなく続いていた「ハーレム生活」

調べによると、渋谷千秋容疑者が昨年12月12日、アルバイト先の10代の同僚女性を「いい占い師がいる」などと自宅に誘い出し、渋谷博仁容疑者が性的暴行を加えようとした疑い。

博仁容疑者は11人の女性と同居する「一夫多妻」生活を行っていた17年前にも、当時20歳の女性に集団生活に加わるよう勧誘し、逃げようとした女性を脅した罪などで執行猶予付きの有罪判決を受けていた。現在も「渋谷」と名乗る妻と元妻、合計9人の女性と同居しており「ハーレム生活」は継続していたようだ。

今回の事件では、自宅に誘い出した10代女性にU F O(未確認飛行物体)が写っていると称する映像を見せたうえで「宇宙人に連れ去られ皮を剥がされ、食べられないようにするためには私とセックスするしかない」などと長時間にわたって脅したとみられる。

女性は博仁容疑者に「警察に話すと助けられなくなる」などと口止めされていたが、家族に説得されて事件が発覚。7日早朝に警視庁の捜査員6人が自宅に訪れると、博仁容疑者は催涙スプレーを吹きかけて“応戦”するも、公務執行妨害で現行犯逮捕され、女性に対する準強制性交未遂容疑でも逮捕された。

渋谷博仁容疑者
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ここで17年前に時計の針を戻そう。
11人の女性と同居していた博仁容疑者は自宅を訪れた女性を「私の言うことを聞かないと、工場で切り刻まれてミンチにされて殺される」などと脅迫し集団生活するよう迫ったなどとして脅迫と強要未遂の罪に問われ、東京地裁八王子支部が2006年5月19日、懲役1年6月、執行猶予4年の判決を言い渡した。

判決によれば渋谷被告(当時)は、同居女性を増やせば女性らの収入で生活できるなどとして、2000年春ごろから同居女性の人数を増やし始め、そのうち9人と順次婚姻届を出したり、土地建物を女性たちに贈与するなどしていた。

裁判中、女性たちに「実家に帰るように促したい」などと殊勝な反省の弁を斟酌されての猶予判決だったが、実際は奇妙なハーレム生活は途切れることなく続いていたようだ。

渋谷博仁容疑者の自宅前、門には立ち入り禁止の札が…
渋谷博仁容疑者の自宅前、門には立ち入り禁止の札が…
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近所に住む50代の男性が語る。

「暮らしぶりは2006年に逮捕されたころと変わってないです。何人もの女性がずっと住んでいて、おそらく前からいた女性もいると思います。女性達が朝に出かけては夕方に帰ってくるパターンです。子供2人と女性達の組み合わせで4〜5人で散歩しているのもよく見かけます。正直、近所に前から住む人たちは、あのウチにはもう触れないようにしていますね。下手に近づくのも怖いですから」