Twitterコミック界の新星

CDショップで働いているミステリアスな「おにーさん」が気になってしかたがない女子高生・あや。しかし彼の正体は教室では「空気」のように存在感のない同級生女子・みつきだった。

ありえない出会いから加速していく愛情のゆくえを、エモさたっぷりに描いた本作。第一話のツイートは43万いいねを記録、イラストを含む総いいね数は1千万をゆうに突破するなど、前代未聞の盛り上がりを見せている。

令和のヒット作を手掛けた作品の担当編集者に話を聞いた。

――作者の新井さんとのお仕事は今回が初めてとのことですが、編集者として新井作品のすごいと思われるところはどこですか?

なんといっても絵の魅力が凄まじいと感じます。画力の高さはもちろん、キャラクターの表情や、構図、演出など、絵から得られる情報からして既に物語を感じさせて、このキャラクターたちをもっと知りたくさせる力があると思います。

本作が更新されているのは、あらゆるジャンルの情報がハイスピードで流れていくツイッターですが、そのような場所でも思わず目を惹かれ、タップしたくなる訴求力が、大きな強みだと感じます。

――単行本化の反響と寄せられた声で印象的だったことがあれば教えてください。

まず書籍化発表の反響が非常に大きかったです。発売告知が25万いいねを超えるのは異例だと思います。

Amazonの本の売れ筋ランキングでも最高1位を記録しました。初期から単行本化を待ち望む声が多くあがっていた作品なので、その反響を見ていっそう、ファンの方々が喜ぶ本にしていかなければ、と姿勢が正されました。