集英社オンライン
  • 新着
  • ランキング
  • ニュース
  • 教養・カルチャー
  • エンタメ
  • 特集・漫画
    • 来世ではちゃんとします
    • 私を壊した映画たち
    • 僕にはまだ 友だちがいない
    • 「能代工9冠」無敗の憂鬱
    • くも漫。
    • 大人も知っておきたい性のあれこれ
    • 4コマ漫画 ちびまる子ちゃん
    • ウクライナ情勢
    特集・漫画一覧を見る
    • 戸田奈津子が愛した映画人
    • 氷上の表現者たち
    • ロードショー COVER TALK
    • 前川ヤスタカの考えすぎテレビ
    • 木村草太の「あれ、どういうことなんだろう?」
    • 毎日こち亀
    特集・漫画一覧を見る
  • 連載
    • 来世ではちゃんとします
    • 私を壊した映画たち
    • 僕にはまだ 友だちがいない
    • 「能代工9冠」無敗の憂鬱
    • くも漫。
    • 大人も知っておきたい性のあれこれ
    • 4コマ漫画 ちびまる子ちゃん
    • ウクライナ情勢
    連載一覧を見る
    • 戸田奈津子が愛した映画人
    • 氷上の表現者たち
    • ロードショー COVER TALK
    • 前川ヤスタカの考えすぎテレビ
    • 木村草太の「あれ、どういうことなんだろう?」
    • 毎日こち亀
    連載一覧を見る
  • カテゴリ
    • エンタメ
    • 教養・カルチャー
    • ビジネス
    • 暮らし
    • ヘルスケア
    • ファッション
    • グルメ
    • スポーツ
    • 恋愛・結婚
    • 占い
    • 美容
    • お知らせ
  • ロードショー
  • 占い
  • 編集部
集英社オンライン

Follow Us

トレンドタグ
TREND
  • #離婚
  • #出資法違反
  • #白岩伸也
  • #小林香菜
  • #アイドル
  • #元AKB
  • #狛江強盗殺人
  • #ルフィ
  • #中野区強盗傷害事件
  • #中桐海知
  • #リサイクルショップ
  • #てんとう虫
  • #大塩衣与
  • #狛江
  • #強盗殺人事件
タグ一覧を見る
人物
PEOPLE
  • 梶原一人
  • 清益功浩
  • 本宮ひろ志
  • 井上能行
  • 東野有紗
人物一覧を見る
教養・カルチャー 2022.06.21

特集 ウクライナ情勢

戦火のウクライナに留まる邦人男性-「この国を見捨てられない」思いとは

2011年『日本を捨てた男たち』(集英社)で開高健ノンフィクション賞を受賞したノンフィクションライター・水谷竹秀のウクライナ最新レポート。戦争で多くの人が他国に避難する中、ウクライナに留まり続けている日本人男性がいる。その思いとは……。※『日本を捨てた男たち』(集英社)

  • 水谷竹秀
  • #キーウ国立工科大学
  • #キーウ言語大学
  • #ロシア侵攻
  • #キーウ
  • #ウクライナ
  • #ロシア
SHARE

ファストフード店は営業再開したが…

闇夜に突如としてサイレンが鳴り響く。
一度始まると数分は続き、鳴り止んでもその不気味な余韻がしばらく頭から離れない。

「街では今も空襲警報を耳にします。外出禁止令は午後11時〜午前5時まで継続中で、ところどころに軍のバリケードは見られますね」

ウクライナの首都キーウの現状についてこう説明するのは、キーウ国立工科大学にある日本ウクライナセンターの職員、中村仁さん(54歳)だ。同センターは、日本の文化や伝統を通じ、両国の相互理解を促す目的で2003年に設立された。

ロシア軍がウクライナに全面侵攻してから間もなく4か月––––。国連の6月16日発表によると、民間人の死者は4452人で、国外への避難民は約750万人に上る。両軍による戦闘はもっぱら東部のドンバス地方に集中しており、3月末にロシア軍が撤退したキーウとその近郊は、徐々に日常を取り戻しつつある。

戦火のウクライナに留まる邦人男性-「この国を見捨てられない」思いとは_1

人通りが戻りつつあるキーウの街並み

「営業している飲食店はまだ少ないですが、ケンタッキーなどのファストフード店は再開し始めました。以前に比べて平時の雰囲気は感じられます」

外出する買い物客や車の数は日を追うごとに多くなり、その光景は戦争前の活気を思い起こさせる。一方で、ロシア軍によるとみられるキーウへのミサイル攻撃は散発的に続いており、6月5日早朝には、巡航ミサイル5発が撃ち込まれた。うち1発は砲撃されたが、残りは鉄道関連施設に着弾した。中村さんは、

「現場は私が住むアパートから10キロ以上離れています。当日は夕方まで知りませんでした。私自身は特に問題なく、元気ですよ」

と語り、相変わらずの落ち着いた様子だ。

ウクライナ在住20年の思い

そもそも、ロシア軍が2月24日に全面侵攻した直後のオンライン取材では、こう語っていた。

「24日午前5時ごろにドーンという爆発音が1〜2発聞こえて目覚めました。いよいよ戦争が始まったんだなと。でも、眠かったので、また寝てしまいました。以前、東部のドンバス地方でボランティア活動をしていた際に何度も爆発音を聞いていたので、慣れているというか…」

戦火のウクライナに留まる邦人男性-「この国を見捨てられない」思いとは_2

4月下旬にミサイルが着弾したキーウの高層ビル

ウクライナ在住20年という「経験値」が、多少の攻撃でも冷静さを失わない、現在の中村さんを作り上げているのだろうか。

外務省によると、ウクライナに在留する日本人は昨年12月時点で251人だった。戦争が勃発した直後の2月末には約120人まで減り、大半が西部の都市リヴィウなどへ避難した。このため、キーウに残留し続けたのはわずか数人。そのうちの1人が、中村さんだった。日本大使館の職員からは再三、電話で避難を勧告されたが、従わなかった。その理由について中村さんはこう説明する。

「ウクライナにおける今までの生活を振り返ると、この国を見捨てられない思いがあるんです。民主化を進めてきた欧米の人々は、情勢が緊迫化してきたら一目散に避難した。それはどうかなと。僕自身はこの国に長年お世話になっていますから、逃げる時は彼らと一緒です」

その言葉通りの思いを貫いてきた。

神奈川県横浜市生まれの中村さんは、兄との2人兄弟。幼い頃から転勤族で、小学校5年生の時に父親が他界したため、母の手1つで育てられた。

34歳でウクライナの大学に入学

ウクライナにつながる萌芽は、高校3年生の時に訪れた。ラグビー部だった中村さんは、部活のメンバーとともにジムへ通い、そこでパワーリフティングという競技にのめり込む。

戦火のウクライナに留まる邦人男性-「この国を見捨てられない」思いとは_3

キーウに住む今も屋外ジムに通い地元民と交流している

高校卒業後はフィットネスクラブのトレーナーなどをやり、23歳の時にパワーリフティングの世界ジュニア(23歳以下)選手権で4位に入賞。その鍛え上げた体躯を活かし、20代半ばに1年暮らしたオーストラリアでは、ナイトクラブでセキュリティーを努めた。

いわゆる「バウンサー」(用心棒)だ。帰国後は六本木や渋谷のクラブで同じ仕事を約6年続け、関東連合やチーマーたちに目を光らせていた。2000年に開かれた、パワーリフティングのアジア選手権では2位まで上り詰めた。

転機は30代半ば。ロシアのシベリア地方イルクーツクで開かれた、パワーリフティングの日露親善試合に参加した時のこと。終了後、ロシアの選手団とキャンプやスポーツなどを通じて1週間ほど交流した。中村さんが振り返る。

「映画の影響からか、ロシア人は無表情でニコリともしない、というイメージを抱いていたのですが、その交流を通じて覆されました。スラブ人は仲良くなると、ラテンに近い明るいノリになるんです。その時は通訳を介してしか話ができませんでしたが、次会う時は彼らの言葉ができたらもっと楽しいだろうなと思いました」

日本に帰国後、都内の大学で開かれた公開講座に参加し、ロシア語の勉強に目覚める。さらに磨きをかけようと海外留学を決めた。

「最初はロシア行きを考えていました。ですが、ウクライナの方が民主的で、日本から見て隣国のロシアとは北方領土問題も抱えている。それにウクライナだったら、彼らの言語も習得できるのではないかと思いまして」

留学先はキーウ言語大学。その時すでに34歳だった。

取材・文・撮影/水谷竹秀

#2 ウクライナ在住20年-「隣国同士で憎しみ合うのは残念」
#3 「ウクライナ語で話すと殺される」言語による分断はなぜ加速するのか?
#4 “それでも私が日本に来た理由” ウクライナ人留学生の決意

戦火のウクライナに留まる邦人男性-「この国を見捨てられない」思いとは_4

キーウ近郊に廃棄されたロシア軍の戦車

最初のページに戻る

水谷竹秀

みずたに たけひで

1975年、三重県生まれ。上智大学外国語学部卒業。新聞記者やカメラマンを経てフリーに。2004〜2017年にフィリピンを拠点に活動し、現在は東京。2011年『日本を捨てた男たち』(集英社)で開高健ノンフィクション賞を受賞。ほかに『だから、居場所が欲しかった。』(2017年、集英社)など。

  • Twitter
  • YouTube
SHARE

Twitterをフォローしよう

  • HOME
  • 特集・漫画
  • ウクライナ情勢
  • 戦火のウクライナに留まる邦人男性-「この国を見捨てられない」思いとは

ウクライナ情勢

特集一覧
スポーツ 2022.10.08
スポーツ / 2022.10.08

侵略されるヘルソン州出身・たったひとりで闘いにきたウクライナ美女格闘家の信念

ウクライナ国旗を携えて戦う理由

教養・カルチャー 2022.09.15
教養・カルチャー / 2022.09.15

「地下生活6日にして、わたしたちはゴキブリになってしまった。」ウクライナ戦禍、鉛筆1本で描かれた命の絵日記

ウクライナの現実、戦争の現実

教養・カルチャー 2022.07.14
教養・カルチャー / 2022.07.14

“それでも私が日本に来た理由” ウクライナ人留学生の決意

教養・カルチャー 2022.07.06
教養・カルチャー / 2022.07.06

現代の名言製造機。ゼレンスキーの演説に学ぶ、人を動かす「言葉の力」

グルメ 2022.07.01
グルメ / 2022.07.01

本家ウクライナのボルシチに行列。避難民家族が吉祥寺で営むレストランを訪ねる

教養・カルチャー 2022.06.29
教養・カルチャー / 2022.06.29

「ウクライナ語で話すと殺される」言語による分断はなぜ加速するのか?

特集記事をもっと見る

新着記事

新着記事一覧を見る

Tag

  • #キーウ国立工科大学
  • #キーウ言語大学
  • #ロシア侵攻
  • #キーウ
  • #ウクライナ
  • #ロシア

RANKING

最新
24時間
週間
月間
最新
24時間
週間
月間
記事ランキングの一覧を見る

RANKING

最新
24時間
週間
月間
最新
24時間
週間
月間
漫画ランキングの一覧を見る

SPECIAL

最新情報をお届け

毎日が、あたらしい

  • HOME
  • 新着
  • ランキング
  • ニュース
  • 教養・カルチャー
  • エンタメ
  • 特集・漫画
  • 連載
  • ロードショー
  • 占い
  • 編集部
  • カテゴリ
  • エンタメ
  • 教養・カルチャー
  • ビジネス
  • 暮らし
  • ヘルスケア
  • 美容
  • ファッション
  • グルメ
  • スポーツ
  • 恋愛・結婚
  • 占い

マンガ

少年マンガ

  • 週刊少年ジャンプ
  • ジャンプSQ.
  • Vジャンプ
  • 最強ジャンプ
  • 少年ジャンプ+
  • ゼブラック
  • ジャンプBOOKストア!
  • ジャンプルーキー!
  • S-MANGA
  • 集英社ジャンプリミックス
  • 集英社コミック文庫

青年マンガ

  • 週刊ヤングジャンプ
  • ヤングジャンプ定期購読デジタル
  • ヤンジャン!
  • となりのヤングジャンプ
  • あしたのヤングジャンプ
  • グランドジャンプ
  • ウルトラジャンプ

少女マンガ

  • りぼん
  • マーガレット
  • 別冊マーガレット
  • ザ マーガレット
  • デジタルマーガレット
  • マンガMee
  • コミックりぼマガ
  • マンガMeets

女性マンガ

  • クッキー
  • ココハナ
  • 月刊オフィスユー

取材・ファッション

ファッション・美容

  • Seventeen
  • non-no Web
  • MORE
  • @BAILA
  • MAQUIA ONLINE
  • SPUR.JP
  • LEE
  • Marisol
  • Web éclat
  • OurAge
  • The New York Times Style Magazine: Japan
  • HAPPY PLUS
  • MEN'S NON-NO WEB
  • UOMO
  • yoi

芸能・情報・スポーツ

  • Myojo
  • Duet
  • 週プレNEWS
  • 週プレ グラジャパ!
  • web Sportiva

書籍

文芸・文庫・総合

  • すばる
  • 小説すばる
  • 集英社 文芸ステーション
  • web 集英社文庫
  • 青春と読書
  • e!集英社

学芸・ノンフィクション・新書

  • 集英社 学芸編集部
  • 集英社 ビジネス書
  • 集英社新書
  • 集英社新書プラス
  • よみタイ
  • kotoba
  • imidas

ライトノベル・ノベライズ

  • 集英社Webマガジン Cobalt
  • 集英社オレンジ文庫
  • シフォン文庫
  • ダッシュエックス文庫
  • JUMP j BOOKS
  • TanZak

キッズ

  • 集英社みらい文庫
  • S-KIDS.LAND

オンラインストア・その他WEBサービス

オンラインストア

  • SHUEISHA MANGA-ART HERITAGE
  • ジャンプキャラクターズストア
  • HAPPY PLUS STORE
  • LEEマルシェ
  • SHOP Marisol
  • éclat premium
  • HAPPY plus BEAUTY
  • mirabella
  • mirabella homme
  • zakka market

その他WEBサービス

  • SHUEISHA ADNAVI
  • EDITOR'S LAB

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら → https://aebs.or.jp/

  • ABOUT US
  • 集英社プライバシーガイドライン
  • 広告掲載について
  • お問い合わせ
  • 規約

SHUEISHA Inc. All Right Reserved.

戦火のウクライナに留まる邦人男性-「この国を見捨てられない」思いとは | 教養・カルチャー記事一覧 | 集英社オンライン | 毎日が、あたらしい