「風俗の壁」とは…

「風俗で稼いだ数千万円はほぼホストとタクシー代に消えた」突然の乳がん発覚で風俗引退、その後の人生は…!?_2
ソープ勤務時代の青田さん。病気発覚のきっかけになったお客様は「今もたまに連絡を取っては近況報告しています」という

「最初は仕事を覚えることで精一杯だけど、そのうち店の売上ランキングの上位に入りたくなるんです。頑張って上位10位内に入ると今度はもっと上位を目指したくなる。1位になったら今度は自分の売上史上最高を目指すようになって…そんな次々と現れる壁を乗り越えたくなるんです」

風俗をやめない理由は他にもあった。

「20代後半から10年ほどホストにハマり、デリヘルとソープを掛け持ちしてました。月に1000万円も使うような無茶はしないけど、月50万円から100万円は確実に使ってた、軽めのホス狂です(笑)。
当然ながら売掛というツケで飲んで月末にまとめて払うループに浸かり、推しのホストのバースデーともなれば200万円のシャンパンタワーを立ててました。風俗をやめるまで約10年間で稼いだ数千万円はほぼホストとタクシー代に消えたと言っても過言ではありません」

そういう意味では病気にならなければ風俗をやめることはなかったと振り返る。

「だってやめる理由がないですから。お客様に胸のシコリを指摘された時だって“放っておけば治る”って思ってた。でも、しだいに乳頭から黄色っぽい汁が出てきてた時に“やっぱ変だ”と恐る恐る病院に行ったくらいですから。乳がんを宣告された時は、そろそろ自分の体を労わり今後の生き方を見直しする時なのかもって思いました」