カップルチャンネルのメリットは
「二人の目標」と「思い出が映像に残ること」
――写真系チャンネルをやめて夫婦チャンネルを始めて、周りの反応は変わりましたか?
ダイスケ 広く「YouTuber」という認識みたいなので、特に変わらないですね。でも、やってる本人としてはちょっと照れくさい部分はありますよ。この前も、キックボクシングジムに行ったら「ダイスケさん、この前のサウナ目当てでラブホ行った回なんですけど……」とか言われて(笑)。毎週顔合わせる人にそういうこと言われると、ちょっと照れますね。
ちゃんまり 知らない人より身近な人に観られてる方が恥ずかしいよね。(笑)。
――カップルチャンネルを始めて、自分たちが変わったと感じることはありますか?
ダイスケ 夫婦の強度、夫婦としての強さが増しましたね。夫婦で何かに挑むっていうときの、判断の速度や結束の強さがものすごく高まったと感じます。それは動画の中でも、外でも。
ちゃんまり そうだね。夫婦の一体感が増したと思う。
ダイスケ そして自堕落なことをしなくなりました。YouTubeを通して、家の中のことから外出のことまで世の中に見られてる状況じゃないですか。だから、お皿を洗わないで溜めるとか、出したものを片付けないとか、絶対しないです。いつ見られてるかわからないから、しっかり自分たちを整えることができるようになりました。
――それはカップルチャンネルの大きなメリットですね。
ダイスケ そうだと思います。YouTuberをやっていなかったら蓋をできたこともいっぱいあったけど、蓋をできない環境でやってきたことが、強制的に自分たち夫婦を強くしたと思います。そういうのも含めて考えれば、カップル/夫婦チャンネルをやってよかったなと思いますね。
――再生数やチャンネル登録数を伸ばすといった、夫婦が共通の目標を持てるのは良いかもしれないですね。
お二人 あー。
ダイスケ 確かにそれはものすごくあると思いますね。毎日一緒に数字を見て「動画が急上昇に載った」「視聴者さんが喜ぶ動画を作れた!」とか言ってハイタッチして喜んだりとか。そういうイベントが毎週あるので。
――普通のカップルや夫婦って、共通の目標を持っていることはあまりないですもんね。
ダイスケ 共通の目標を持てるというのは、新しい生き方なのかもしれないですね。毎月二人で努力して何かに向かっていると、夫婦の強度がどんどん上がっていって、戦友でもあり恋人でもある不思議な感じになってきますよ。
ちゃんまり あと、私が夫婦チャンネルをやっていてよかったと思うのは、二人の思い出が綺麗な映像として残っていくことですね。
旅行に行ってその時は楽しくても、結構忘れちゃうじゃないですか。でも、それを一本の映像として残していると、見返すと自分たちのその時の気持ちも思い出せるんですよ。
ダイスケ 自分達が作った動画が、老後に自分たちで見返したいと思える動画なのかっていうのは一つのテーマだよね。人生のハイライトをちゃんと映像と音で記録しておくというか。今日という日を綺麗にまとめて未来に残し続けるのと、財産になりますからね。
――一般の方でもスマホやカメラで動画を撮っている人はたくさんいても、それを編集している人はほとんどいないですよね。
ダイスケ 動画編集、すごく楽しいですよ。二人の思い出をしっかりまとめておくというのは、趣味としてもかなりいいと思います。YouTubeに公開するしないを別として、月に一本でも「今月の動画」を作ってみるのは広くおすすめしたいですね。
取材・文・撮影/照沼健太