サッカー王国のスター&いぶし銀の前大会MVP
3. ネイマール
3人目はサッカー王国ブラジルの10番、ネイマール。
1992年2月5日生まれの30歳で、W杯出場は今大会で3度目となる。フォーブスのスポーツ選手長者番付では、メッシ、ロナウドに次ぐ3位(2019年)にランクインしたスター選手だ。
年齢的には4年後にも出場できそうだが、大会前のインタビューでは「W杯に出るのはおそらく最後」と語っている。ドリブル、シュート、パス、創造性、そのどれもが一級品で、メッシとロナウドを超えて“現在世界最高の選手”と評価する声も多い。
ただ、審判を欺くダイブ(接触プレーでわざと転び、FKやPKを獲得する行為)の多さや、私生活での奔放さから、実力に見合った正当な評価を受けているとは言えず、実際にバロンドールもまだ受賞したことがない。
カタールW杯で優勝することができれば、彼の名前はサッカー界に永遠に刻まれ、今後50年語られるべき名選手として記憶されるだろう。
4. ルカ・モドリッチ
今大会必見のベテランといえば、“クロアチアの魔法使い”ルカ・モドリッチも忘れてはいけない。
1985年9月9日生まれの37歳は、スペインのビッククラブであるレアル・マドリードで10年間もレギュラーを張り続ける超人で、2018年にはクロアチア人初のバロンドール受賞者となった。
幼少期、旧ユーゴスラビア内紛の戦禍で祖父を亡くし、一家は難民用のホテルで仮暮らしを始め、モドリッチ少年はホテルの駐車場でサッカーに熱中していたという。
人口410万人という小国ではあるものの、優勝も狙えるほどの強豪国であるクロアチア。その困難な歴史も影響しているのか、決して諦めない“不屈の精神”がクロアチア代表のトレードマークだ。
前回のロシア大会では、大会MVPを獲得したモドリッチの獅子奮迅の働きによって、準優勝という快挙を成し遂げた。はたして今大会ではどこまで勝ち進むだろうか。