【ナチュラルローソン】街角で買えるオーガニックワイン「クマ オーガニック トロンテス」
T トロンテスという品種はマスカット系で、アロマティックですごく香りが強いんですよ。アルゼンチンの2大品種のひとつです。
A コンビニワインっていい意味で大衆的な味が多いと思うんですけど、これは個性的! トロピカルな香りで甘口かと思いきや、味はフレッシュドライで飲み心地が良いです。
T ナチュローはとにかくワインの種類が豊富。セレクションも面白いですし。小瓶が多いのも特長的です。このワインは元々知っていて、ワインスクールでも出したことがあります。
Z そのレベルのワインがあるとは! 味にうるさい都会暮らしの生態をわかっているんですよね、ナチュローは。
T おつまみは、ナチュローなら果物でフルーツサラダを作ってもいいと思います。グレープフルーツとレタスにオリーブオイルと塩胡椒で十分。ワインにジューシー感があるから、シーザードレッシングとかも合いますよ。
クマ オーガニック トロンテスをチェック!
【ファミリーマート】名門シャトーが手がけるチリワイン「ロスヴァスコスカベルネソーヴィニヨン」
T ロスヴァスコスは僕が働いていたレストランでもかつて提供していたことがあったので、おいしさは間違いなし。チリワインなんですけど、エチケットがフランスっぽくないですか?
A そう思ったんですよ、そこはかとなくエレガントな感じがあって。「おいしいぞ」アピールがあります!
T これはちゃんと理由がありまして。エチケットの下部中央にある「R」というマークは、フランスの5大シャトーの中で筆頭と言われているシャトー・ラフィットを経営するバロン・ド・ロスチャイルド家の「R」なんです。ロスチャイルド家がオーナーとして参画している証で、つまり品質も保証されているということ。
A バランスが良く、芳醇な味! 葡萄の成熟による甘みが、おすすめの「オイスターソースの旨み チンジャオロース」にめちゃくちゃ合います。
T チンジャオロースに入っているピーマンは、カベルネソーヴィニヨンに含まれる香り成分・メトキシピラジンと共通する香りを持っているんです。だからワインにも一種のグリーンなタッチが感じられるはず。チリのワインは特にそれが強く出ていますね。
Z 「R」マークにピーマン香、このうんちくをファミマで買い物しながら早く言いたい〜!
ロスヴァスコスカベルネソーヴィニヨンをチェック!
【セブン−イレブン】トマトパスタとのおいしい関係 「ポッジオ・アル・ザーレ キャンティ」
A 約600円って! セブンでお昼買ったらこの価格じゃ収まらないです、私。
T キャンティは昔すごくヒットして、色んな人が参画するように。それで最初にキャンティを作っていた人たちの元祖は、キャンティクラシコという別枠の名前になり、これは新しいキャンティの方。だからといってダメなわけじゃなくて、おいしいワインが作れているし、だからこそリーズナブル。それにしてもこの価格は安いですね、セブンの企業努力を感じます(笑)。
A 親しみやすくて、おいしいですよ! 渋みも強くなくて、飲みやすい。
T ペアリングは ワインの酸にトマトを合わせて、「セブンプレミアム ゴールド 金の蟹トマトクリーム」にしました。トマトパスタとキャンティを合わせるのは定番なんですよ。
Z キャンティ単体で飲むよりも、パスタを一緒に食べることでおいしさが増す〜!
T ワインを生かすも殺すも、ペアリング次第! この組み合わせはうち飲みにおすすめです。
〜今回の「ベストうち飲み賞」を発表します!〜
A 今日は田邉さんにセブン−イレブン、ファミリーマート、ナチュラルローソンで買えるおすすめのワインを教えていただきました! 悩ましいですが、あえて大賞を選ぶならどれでしょうか!?
T アマヤに大賞をあげたいですね! スパークリングで安いのを見つけるのはそれだけでも難しいし、さらにおいしいというのはかなりハードルが高いから。
Z ロスヴァスコスに一票! ボルドーのトップシャトーが関わっているワインを、街角で誰もが手に入れられるなんてすごいし、嬉しい♡
A ホリデーイベントや帰省を控えた物入りな時期のお財布にも優しくて、ありがたいコンビニワイン。みなさんもぜひ活用してください!
photography:Naomi Ito text:Momoko Yokomizo
【うち飲み向上委員会メンバー】
田邉公一
ソムリエ・ワインディレクター。レストランやワインショップ数社の飲料の監修を手掛ける。飲食店のワインはもちろん、コンビニやスーパーのワインにも一切の妥協なく日夜真剣に向き合っている。ワインスクール「レコール・デュ・ヴァン」の講師。2022年11月公開の映画「シグナチャー」にソムリエ役として出演。
https://twitter.com/tanabe_duvin
ライターYOKOMIZO
おいしいお酒とごはんのためなら、高い海外輸送費も厭わず即ポチ。苦手な家事は休日に大好物の泡を飲みながらやっつけます。最近は海外の料理番組を観て、妄想トラベル。
エディターAKIYAMA
お酒はもっぱら外でハシゴ酒だったのが、ここ1年でうち飲みの魅力に開眼! おいしいお酒を飲みながら、ほろ酔い気分で愛猫と遊ぶのが至福の時間。