4年目の大学駅伝デビューは上々
チーム内のメンバー争いが激化する中、限られたチャンスを確実にものにし、円は全日本のメンバーに選ばれた。
「大学駅伝を走るのが夢で駒澤大学に入ってきたので、その夢を叶えられると思うと、すごくワクワクしました」
その夢舞台で、大学初駅伝にもかかわらず、堂々とした走りを見せた。
青山学院大の目片将大が序盤から飛び出す展開となったが、円を含む集団のペースがなかなか上がらないと見るや、円は自ら前に出て集団を牽引し、前を追った。
「最初に青学の選手が飛び出しましたが、監督からは『冷静にいけ』っていう指示があったので集団で進めました。ですが、なかなかペースが上がらず、先頭との差がかなり開いていたので、これはペースを上げないといけないなと思いました。
自分が前に出て、レースを引く形にはなったんですけど、後半も粘ることができたので、1区の役割は、最低限果たすことができたと思います」
結果はトップと19秒差の区間4位。スターターとして、上々の大学駅伝デビュー戦だった。