ギャグ人間の強さを見せたい
また、近年の『座王』では東京を拠点とする芸人の活躍も見られるが、それは運や目新しさだけではなく、地下シーンでも大喜利イベントが増え、そこに参加する芸人が実力を付けていることもあるという。サツマカワも自身の大喜利力に自信を持っていたが、別のテレビ番組で大スベリしたトラウマがあったそうだ。
「最近だと配信番組の『大喜る人たち。』とか、東京では大喜利イベントがけっこうあって、僕も学生お笑いのときからずっと出演していたんです。そこでは何でもできるヤツと思われている節があって。テレビの場でもようやく大喜利番組に出られることができたんですけど、そこで緊張しちゃって、めちゃくちゃスベってしまった。たぶん日本のテレビ番組史上、一番スベリましたね(笑)。
そこで落ち込んで、“テレビでの大喜利は向いてないのかな”と思ったんですけど、『座王』でなんとかウケて。だから、『座王』は芸人として喉から手が出るほど欲しい称号だったんで、獲れたときはめちゃくちゃ嬉しかったです。ジュニアさんが、カメラ回ってないところで“いや、よかったで”と言ってくれたときは、このまま抱かれちゃうかもと思いました(笑)」
ギャグだけではないところを見せていきたいとの希望があるサツマカワだが、一方で、自分だけではなく、ギャグを中心に戦ってきた芸人の実力を知らしめたいとの思いも同時に持ち合わせている。ピン芸、特にギャグに特化している芸人の奥深さを引き出すことも、『座王』での目標として捉えている。
「お笑いと言えばやっぱり漫才なので、ギャガ-って肩身が狭いんですよ。ピン芸人というだけでも変だと思われるのに、ギャガーは変人しかいないと思われている(笑)。Yes! アキトもどんぐりたけしも、『座王』には向いているタイプだと思うので、トリオで力を合わせて、ギャグ人間たちの実力を見せられる場にしたいですね」
『座王』のMCであり、企画発案者である千原ジュニアのインタビューはこちらから
前編 「お笑い番組の減少には危機感しかない」-関西ローカル『座王』に託した千原ジュニアの思い はこちら
後編 「東の『笑点』、西の『座王』になれれば」-千原ジュニアが明かすバトルではなくお笑い番組としての『座王』の野望 はこちら
「千原ジュニアの座王」
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