第1位:『ピンクフラミンゴ』(1972年)
作品としての強烈さは『ソドムの市』が上かもしれないが、キャラクター個人としての存在感に焦点を当てた場合、伝説的カルト映画『ピンクフラミンゴ』(1972年)の主人公ディバインを第1位の座に推したい。
ストーリー自体は「〝世界一オゲレツな人間〟という称号を巡って、〝オゲレツ人間〟同士がちょっかいをかけ合い、争う」という単純明快なもの。ハナっから気持ち悪さ・悪趣味さをコンセプトにした作品というわけだ。
当然その内容は熾烈を極め、撮影にあたって「本物のニワトリを交えた性行為中のシーンでは、そのニワトリを殺したがゆえに動物愛護団体からの抗議を受けた」というエピソードが有名。
そしてラストは、なんと主人公が犬のフンを食すというとんでもないシーンで締めくくられる。なお、その犬のフンは撮影用の作りものなどではなく、「主演俳優が本当に、本物の犬のフンを食している(さすがにすぐ吐き出している)」とのこと。
このエピソードはドキュメンタリー映画『ミッドナイトムービー』(2005年)で語られている。
それはそれとして、本物か否かにかかわらず、作中にはドン引きの衝撃シーンが目白押し。ディバインの振る舞いは、なるほど確かに〝世界一オゲレツ〟には違いない。
以上が、〝気持ち悪いキャラクター〟5選である。言うまでもないことだが、決して彼らの真似をしてはいけない。
取材・文/知的風ハット