【土曜日】医療×謎解き? 土10『祈りのカルテ〜研修医の謎解き観察記録〜』

10月8日スタート、玉森裕太(Kis-My-Ft2)主演の土10ドラマ『祈りのカルテ〜研修医の謎解き観察記録〜』(日テレ系列)。玉森裕太演じる研修医・諏訪野良太がカルテを元に患者の嘘を優しく見破る医療ドラマである。
原作は知念実希人の大人気シリーズ『祈りのカルテ』だ。

大学附属病院の研修医である諏訪野良太は、2年間の研修期間中にさまざまな科をまわり、将来の行く先を決める。この設定により、おそらく1話ごとに舞台となる科が変わる、医療ドラマとしては新鮮な構成になっていると予想できる。また、第一話の舞台が精神科となっている点も新しい。
ただ、最初から内容が重くなりすぎると、視聴者は離れてしまうだろう。どうしてもセンシティブになりやすい要素を、どのようにバランスよく見せるのか楽しみだ。

「カルテを通して患者の嘘を見破る」「人の顔色を読む」といった主人公の背景は、どことなく『ラジエーションハウス』シリーズの五十嵐唯織(窪田正孝)を彷彿とさせる。このドラマも、仲間と全身全霊で患者に向き合い、病魔に相対する医療ドラマだった。”謎解き”の要素をどこまで生かせるかが、明暗を分けるかもしれない。

★『祈りのカルテ〜研修医の謎解き観察記録〜』期待ポイント
  1. 謎解き要素を掛け合わせた、新しい医療ドラマの可能性!
  2. 主演・玉森裕太のフレッシュな研修医姿
  3. 原作は知念実希人の大人気シリーズ『祈りのカルテ』

【日曜日】民放ドラマに山崎賢人が帰ってくる! 日曜劇場『アトムの童』

10月16日から放送開始の山崎賢人主演のTBS日曜劇場『アトムの童』。日曜劇場初主演となる山崎賢人が演じるのは、若手ゲームクリエイター・安積那由他(あづみ・なゆた)。
令和のゲーム業界を舞台に大企業との戦いを描き出す、これまでになかったオリジナルストーリーである。

日曜劇場初主演、出演自体も2017年の『陸王』以来となる山崎賢人。Netflix配信ドラマ『今際の国のアリス』(2020)や映画『キングダム』シリーズが好調のさなか、民放ドラマへの出演は途絶えていた彼が、ついに帰ってくる。
新進気鋭のゲームクリエイター・那由他(通称:インディー)が、先行き危ういおもちゃメーカー「アトム」と組み、大企業との覇権争いに乗り出すストーリーは、あらすじだけですでにおもしろさが伝わってくる期待値だ。

脇を固めるキャストの豪華さにも触れておきたい。那由他の過去を知る重要人物・菅生隼人(すごう・はやと)を松下洸平が、那由他とタッグを組むおもちゃメーカー「アトム」の後継者である富永海(とみなが・うみ)を岸井ゆきのが演じる。どちらも日本のエンタメ界になくてはならない存在だ。

日本のゲーム業界におけるものづくりの真髄は、任天堂をはじめとするいくつものゲームメーカーが象徴している。ドラマとして扱うには異例と思われるゲーム業界は、どのように描き出されるのだろうか。

★『アトムの童』期待ポイント
  1. 「ものづくり」をテーマにした新感覚・覇権争いストーリー
  2. 『時効警察はじめました』(2019年)以来、山崎賢人が民放ドラマに帰ってくる
  3. 松下洸平、岸井ゆきのなど脇を固める豪華なキャスト

文/北村有