『恋愛小説家』(1997) As Good As It Gets 上映時間:2時間18分/アメリカ
監督:ジェームズ・L・ブルックス
出演:ジャック・ニコルソン、ヘレン・ハントほか
ジャック・ニコルソンが演じる恋愛小説家は、潔癖症で毒舌家で嫌われ者の変人ですが、個人的にそういう作家に憧れがあるんです。偏屈な男が恋愛を通じていい人間になっていく、その変化の物語としてとても良くできているし、マンションの隣人である画家を含め、周りの配役も非常にハートウォーミングでいいですよね。印象的だったのは、「君に会ってから僕はもっといい人間になりたくなった」という台詞。その一言があることで、この物語がぐっと魅力的なものになっていると思います。
『きみに読む物語』(2004)The Notebook 上映時間:2時間3分/アメリカ
監督:ニック・カサベテス
出演:ライアン・ゴズリング、レイチェル・マクアダムスほか
恋愛映画の王道ですが、とにかくライアン・ゴズリングとレイチェル・マクアダムスが素敵なんです。誰もいない夜の道路の真ん中で二人が寝転がって空を見上げるシーンは、大学時代に僕も真似したいと思ったくらい。ラストに待ち受けるサプライズも含めて、本当にいいストーリーだと思いました。こういった、人の生涯を描く物語、大好きです。
『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994)Forrest Gump 上映時間:2時間22分/アメリカ
監督:ロバート・ゼメキス
出演:トム・ハンクス、サリー・フィールド、ロビン・ライトほか
人生を描いた映画ではありますが、自分の中で恋愛映画にくくっているのがこの作品。中学の頃に初めて見て以来、折に触れて見返しています。特に好きなのが、トム・ハンクス演じるフォレストが、子供の頃から思いを寄せてきた最愛のジェニーに、ベトナムで見た星空や砂漠に沈む夕日など、これまでに見てきた風景について語るシーン。「一緒にそこにいたかったわ」というジェニーに対して、「君も一緒だったよ」とフォレストが言うセリフは、思い出すだけでも泣きそうになってしまいます。映画を見て「いい台詞だな」と思ったのは、これが初めてかもしれません。